(VOVWORLD) - ベトナム政府は、急速に拡大するグローバルなハラール市場への参入を本格化させようとしています。
22日、ハノイで初の全国ハラール会議が開催されることが発表されました。「内なる力を発揮し、国際協力を促進してベトナムのハラール産業の持続可能な発展を構築する」をテーマこの会議は、ベトナム外務省が主導し、科学技術省や農業農村開発省と共同で企画されています。
17日の外務省の定例記者会見で、ファム・トゥ・ハン報道官は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムにおけるハラール産業の確立と発展を目指すこの会議は、国内の力を最大限に活用しつつ、国際協力を推進することに重点を置いています。具体的な議題としては、各国のハラール産業を発展させてきた経験の共有、ベトナムとの協力可能性の探索と具体的な提案、ベトナム製ハラール製品の海外市場への参入戦略、ベトナム国内におけるハラール産業の潜在力と今後の発展方向性の検討などです。さらに、この会議では、ベトナムの地方と海外の潜在的パートナーとの間で、ハラール関連の協力協定締結に向けた交渉の場も設けられる予定です」
会議には、ベトナム国内の政府機関や企業だけでなく、50カ国以上からの代表者や国際機関の関係者など、約500人の参加が見込まれています。ファム・ミン・チン首相も出席し、講演を行う予定です。
なお、ハラールとはイスラム法上で、行って良い事や食べることが許されている食材や料理を指します。世界のハラール市場は急速に拡大しており、その潜在的な規模の大きさが注目されています。統計によりますと、2024年のイスラム教徒人口は約20億2000万人で、世界人口の約4分の1を占めると予測されています。さらに2050年には28億人に達する見込みです。経済規模では、2028年までに世界のハラール市場が10兆ドルに達すると予測されています。