(写真:EPA/TTXVN)
(NHK)ベルギー北部の都市、アントワープで23日、速度を上げた車が市内の繁華街の人混みに突っ込もうとして、近くでテロ警戒にあたっていた兵士が制止しました。運転していた男は車から逃げようとしましたが、駆けつけた警察官らに身柄を拘束されました。その場にいた通行人らは即座に逃げてけが人はいませんでした。
ベルギーの捜査当局によりますと、男は北アフリカ出身の39歳の男で、車の中からはライフル銃や刃物が見つかったということです。一方、フランスのAFP通信によりますと、男はフランス北部に住むチュニジア系と見られ、フランスの治安当局からは過激思想に染まった人物として監視されていたわけではないということです。また、男は当時酒に酔っていたという情報もあります。
事件の前日の22日は、ベルギーでは首都ブリュッセルの空港や地下鉄が狙われた連続爆発テロ事件からちょうど1年だったほか、イギリスのロンドンでは議会議事堂の近くで男が歩行者や警察官を襲い、4人が死亡したテロ事件が起きたばかりでした。
警察は男を取り調べるなどしてこれらとの関連や動機について詳しく捜査しています。