マレーシアで ベトナム東部海域に関するセミナー行われる
(VOVWORLD) - 13日、マレーシアの首都クアラルンプールで、ベトナム東部海域(南シナ海)問題に関するセミナーが行われました。
セミナーで発表しているThayer教授 |
「ベトナム東部海域・COC海上行動規範は紛争解決の基盤」をテーマにしたこのセミナーでは、2016年の南シナ海仲裁裁判の判決は同海域の紛争解決の法的基盤を明らかにし、ASEAN諸国にとって大きな励ましとなっているとの意見が相次ぎました。
オーストラリア国防学院のCarlyle Thayer教授は、同海域での中国の一方的な行動や人工島建設は緊張をエスカレートするものであると批判し、2016年の南シナ海仲裁裁判の判決は、同海域のほぼ全体を囲んだ九段線という中国の領有権主張を無効にしたと明らかにしました。また、同海域の紛争の解決策として、ASEANはASEAN内の団結を強化し、COC=海上行動規範に関する中国との交渉を促進させる必要があると訴えました。
2020年のASEAN議長国を務めているベトナムは同海域での紛争解決に大きく貢献するであろうとの意見も多くの出席者から出されました。