アメリカのレックス・ウェイン・ティラーソン国務長官の招きに応え、ファム・ビン・ミン副首相兼外相は20日と21日の両日、アメリカ公式訪問を行ないました。
20日、ミン副首相兼外相はティラーソン国務長官やハーバート・マクマスター国家安全保障問題担当大統領補佐官と会談を行ったほか、スティーヴン・ターナー・マヌーチン財務長官と会見しました。会談で、ミン副首相は独立、自主、国際関係の多様化、全方位との外交政策を強調するとともに、アメリカ新政権と協力する用意があり、互恵や相互尊重を基礎に、両国の全面的パートナーシップの強化に尽力して、アジア太平洋の平和、安定、協力、発展を目指すとしています。また、両国には協力を促進する余地が大きいことから、教育、科学技術、国防安全保障で協力を進める必要があるとの見解を示しました。
一方、ティラーソン国務長官やマクマスター国家安全保障問題担当大統領補佐官はアメリカ新政権はベトナムとの全面的なパートナーシップを重視し、訪問団の交換を進める必要があると訴えました。また、ベトナム東部海域(南シナ海)の平和、安定、航行の自由の確保の重要性を強調し、国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約に従って平和的措置で紛争を解決することへの支持を表明しました。
他方、ミン副首相兼外相との会見で、スティーヴン・ターナー・マヌーチン財務長官はベトナムとの経済貿易関係を高く評価するとともに今後も互恵を基礎とする協力を進めていくことを希望すると表明しました。