ロシア、核ドクトリン修正を正式決定へ 通常兵器攻撃に使用検討
(VOVWORLD) - ロシア大統領府は29日、核兵器の使用に関するドクトリン(基本原則)の修正案を準備しており、正式に決定される見込みであると発表しました。
ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官(写真:Oreanda-News) |
プーチン大統領は25日、ロシアが通常兵器による攻撃を受けた場合、核兵器の使用を検討する可能性があるとし、核保有国の支援を受けた攻撃については「共同攻撃」と見なすと述べました。
この修正は、西側諸国から供与された長距離ミサイルでウクライナがロシアの深部を攻撃する事態が起これば、ロシアが核兵器の使用を検討する可能性を示唆し、「レッドライン(越えてはならない一線)」を明確にする狙いがあると考えられています。
ペスコフ大統領報道官は29日、国営テレビのインタビューで「修正案は準備されており、今後正式に決定される予定だ」と述べました。また、今回のドクトリン修正の背景には、国際情勢の変化や、ロシア国境周辺での緊張の高まり、西側核保有国がウクライナ戦争に積極的に関与していることがあると指摘しました。(ロイター)