(japan.hani.co.kr)THAAD=高高度防衛ミサイルの韓国配備が加速している状況で、中国軍当局が27日“実戦型”対応を取ると明らかにし注目が集まっています。
中国国防部の楊宇軍報道官は27日、定例ブリーフィングで前日THAADの主要装備が慶尚北道の星州ゴルフ場に奇襲搬入され設置が加速されていることに対して、「THAAD配備は地域の戦略均衡と安定を破壊するもので、中国は決然として反対する」として「中国軍は今後、実戦化対応訓練の展開と新型兵器および装備の作戦検証を継続し、国家安保と地域の平和・安定を決然として守る」と述べました。
(写真:Yonhap/TTXVN)
この日の発言で“実戦化”、“オーダーメード型”、“新型兵器・装備”などはすべて初めて登場した表現だが、楊報道官はそれらが具体的に何を意味するかは明らかにしませんでした。ただし、「現在、朝鮮半島情勢が複雑かつ敏感なので、中国は地域の平和と安定という大きな局面から出発し対話を勧告し促す建設的役割を多くしてきた」と述べるにとどまりました。中国国防部は3月のブリーフィングで、呉謙報道官が「THAADに反対するうえで中国軍は決して口だけで反対することはない」と述べたことがあります。
これに先立つ26日、ロシアのモスクワで開かれた第6回国際安保会議(MCIS)で中ロの軍指導部は、THAADの韓国配備を米国のグローバルミサイル防衛システム(MD)の拡張と見なし、追加措置を取ると共に強調しました。中国側の発表者だった蔡軍・中央軍事委連合参謀部作戦総局副局長は「中国とロシアはこれに対応して追加措置を取り、安保利益と地域内の中ロの戦略均衡を守る」とし「THAAD配備は地域の緊張を高め全面的な軍拡競争を呼び起こしかねない」と警告しました。