中国、露骨にチュオンサ、ホアンサ群島管轄行政区を設置
(VOVWORLD) - 中国グローバルテレビジョンネットワークによりますと、18日、中国民政部はコミュニケを出し、同国の国務院が、いわゆる「三沙市」の中に西沙郡と南沙郡の設立を承認したと発表しました。
ベトナムのフラム島=CSIS/AMTI |
これは国際法に違反し、ホアンサとチュオンサ両群島に対するベトナムの争う余地のない領有権に深刻に侵犯したものです。中国の民政部は露骨にいわゆる西沙郡をベトナムのホアンサ群島のフラム島に、いわゆる南沙郡をベトナムのチュオンサ群島のチュタップ島に設置すると決定しました。チュタップ島はチュオンサ群島の7つの島の一つであり、中国が国際法を無視し、武力行使で占領して、人工島を造成して、軍事関連の施設を整備するなど、ベトナム東部地域の全部を支配しようとしています。
ベトナムは何回もチュオンサとホアンサ両群島に対する合法的な領有権を主張するとともに、中国や関係各側に対し、国際法に従ってベトナムの主権を尊重するよう呼びかけました。
3月26日の外務省の定例記者会見で、レ・ティ・トゥ・ハン報道官は「ベトナムはチュオンサとホアンサ両群島に対する領有権を証明する法的・歴史的証拠を十分に持っている。ベトナムの許可を得ないまま、両群島で行われるいかなる行動も違法である」と強調しました。
また、ベトナムは中国に対し、ベトナムの主権を尊重し、緊張をエスカレートさせ、情勢を複雑化させるとともに、地域とベトナム東部海域の平和、安定を脅かす行動を起こらないよう求めたとしています。