中東各国が非難、イスラエルのイラン攻撃に懸念相次ぐ
(VOVWORLD) - イスラエル軍が26日、イランに対して報復攻撃を行ったことを受け、中東各国からイスラエルに対する非難の声が相次いでいます。また、中東情勢のさらなる緊張激化を懸念する声も広がっています。
2024年10月26日未明、爆発音が聞こえた後のイランの首都テヘラン市街地(写真:THX/TTXVN) |
サウジアラビア外務省は26日、イスラエルによるイランへの攻撃について「主権の侵害であり、国際法・規範に反する」とする声明を発表しました。声明では、「地域の安定を脅かす紛争の拡大を拒否するという揺るぎない立場を確認する」と強調し、「すべての関係者」に対し、「最大限の自制とエスカレーションの緩和を求める」と訴えています。
サウジアラビアは昨年10月、パレスチナ自治区ガザでの戦闘が勃発するまで、アメリカの仲介のもと、イスラエルとの関係正常化に向けた動きを進めていました。
また、イスラエルとガザのイスラム組織ハマスの停戦交渉で仲介役を務めてきたカタール外務省も、今回の攻撃を「イランの主権を侵害する明確な国際法違反」として強く非難する声明を発表しました。「国際社会に対し、緊張を緩和し、この地域、特にガザとレバノンの人々の苦しみを終わらせるための努力を強化するよう求める」と呼びかけました。(朝日新聞)