侵入無人機は韓国軍機と「立証」 朝鮮、主権侵害と非難
(VOVWORLD) - 朝鮮民主主義人民共和国の国営朝鮮中央通信(KCNA)は28日、韓国軍が無人機を使用して平壌上空で反体制プロパガンダのビラを散布したことが調査によって「立証された」と報じ、主権侵害であると強く非難しました。
2024年10月18日、朝鮮国防省が平壌で墜落した韓国軍のものとされる無人機の画像を公開(写真:KCNA/TTXVN) |
KCNAは、墜落した「敵の無人機」について、朝鮮国防省が残骸から制御モジュールを分解し、飛行計画や飛行履歴の分析を行ったと伝えています。
報道によりますと、問題の無人機は韓国の最西端に位置するペンニョン島から黄海を渡り、平壌に到達するまでの飛行ルートを図示しているとされています。
KCNAは、同様の侵犯行為が再発した場合、韓国は「苛烈な攻撃によって永遠に消滅する」と警告しました。
また、金正恩朝鮮労働党総書記の妹である金与正党副部長は、朝鮮が韓国に無人機を飛ばすことはないとしつつも、万が一そうした事態が起こった場合には「韓国政府の卑劣な犬どもの顔を見てみたい。世界もそれを知るだろう」と挑発的な談話を発表しました。
韓国が3度にわたり無人機を飛ばしたとする朝鮮側の主張について、韓国国防相は当初これを否定していましたが、その後、合同参謀本部は「事実かどうか確認できない」と発言のトーンを変更する声明を出しています。(AFP通信)