「全面戦争もありうる」バイデン大統領が危機感示す イスラエルとヒズボラ、攻撃の応酬続く
(VOVWORLD) - イスラエル軍の指導者が中東レバノンへの地上侵攻の可能性を示唆する中、アメリカのバイデン大統領は「全面戦争の可能性がある」との懸念を示しました。
2024年9月24日、アメリカのニューヨークで開催された第79回国連総会で演説するジョー・バイデン大統領(写真:Anadolu Agency/TTXVN) |
イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間では攻撃が続いており、イスラエル軍は25日、ヒズボラの拠点など280か所以上を空爆しました。ロイター通信によりますと、この空爆で少なくとも72人が死亡したと伝えられています。
一方で、ヒズボラは同日、イスラエルの情報機関「モサド」の本部に向けて弾道ミサイルを1発発射したと発表しました。
この事態を受け、バイデン大統領は出演したテレビ番組で「全面戦争の可能性も排除できない」とし、危機感を示しました。一方で、パレスチナ自治区ガザの情勢を含む中東問題全般に対して「解決に向けて全力を尽くしている」と強調しました。
また、フランスのバロ外相は、国連安全保障理事会の25日の緊急会合で、アメリカと協議し21日間の一時停戦案を提案していることを明らかにしました。
その後、アメリカ政府は日本やEUと共同声明を発表し、イスラエルとレバノン双方に速やかな一時停戦を求めています。(TBSテレビ)