(NHK)朝鮮民主主義人民共和国の弾道ミサイル発射を受けて国連の安全保障理事会は日本時間の21日未明、朝鮮を非難する声明を全会一致で発表しました。アメリカのヘイリー国連大使は「今後あらゆる手段を検討しなければならない」と述べ朝鮮に断固として対応する姿勢を強調しました。
朝鮮民主主義人民共和国は今月16日東部から弾道ミサイル1発を発射し、直後に爆発して失敗したと見られています。
これを受けて国連の安保理では、議長国のアメリカが朝鮮民主主義人民共和国を非難する報道機関向けの声明の草案を作り、19日メンバー国に提示しました。
この草案では「朝鮮半島の非核化と平和的解決を目指す」とする部分で、以前の声明にあった「対話を通じて」という文言が削除されていて、これにロシアが異議を唱えたためこの日の声明の発表は見送られました。
しかしその後の調整で、アメリカがロシアの主張を受け入れてこの文言を加えたことから、安保理は日本時間の21日未明、声明を全会一致で発表しました。
アメリカのヘイリー国連大使は記者団に対し「ロシアはしょっちゅう異議を唱えるので驚かない」と皮肉ったうえで「声明は朝鮮のミサイル発射や核実験を誰も見たくないことを明確にしており、今後、制裁やその他のあらゆる手段を検討しなければならない」と述べ朝鮮に断固として対応する姿勢を強調しました。