ARF加盟20ヵ国以上から100人余りの高官・専門家・学者が参加したこのシンポジウムでは、1982年国連海洋法条約をはじめ海洋に関する国際法の効果的な履行方法や、海上での安全保障の確保のための各国間の協力の強化策、違法漁獲への対策などが主要な議題となりました。その中で、紛争解決や、海上の活動に対する1982年国連海洋法条約の重要性が強調されました。在ベトナムEU欧州連合のアリベルティ大使は次のように語りました。

（テープ）

「EUはアジア諸国と協力して、地域の安全保障を進めることを公約しています。その中で、国連の法規に従って紛争の平和的解決、国際秩序の維持、多極主義の尊重など、EUの方針を守る決意です。地域の海上安全保障は、気候変動や環境汚染による影響も受けています。これらの試練にチャレンジするためには、1982年国連海洋法条約をはじめとする現行の法的枠組みを適用することがとても重要です。」

シンポジウムを機に、14日午後、1982年国連海洋法条約発効25周年を記念する式典が行われました。