この数日、全国各地で、旧暦3月10日のベトナム建国の祖・フン王の命日を記念する活動が活発に行われ、「水を飲むとき、その井戸を掘った人の恩を思う」というベトナム民族のよき伝統を示しています。6日午前、フート省にあるフン王神社で、その記念式典が国家レベルで行われ、チャン・ダイ・クアン国家主席をはじめ、各地方、省庁、機関の指導者、及び、全国各地からの人々、国外在留ベトナム人多数が参列しました。
チャン・ダイ・クアン国家主席が参列しました。
席上、クアン主席や、党と政府の指導者らは線香を手向け、建国の祖に対する感謝の気持ちを表明しました。また、フート省人民委員会のブイ・ミン・チャウ委員長は祝辞を読み上げ、「今後も、ベトナム国民全員は団結し、あらゆる困難を乗り越え、国をさらに発展させていく決意である」と強調しました。
一方、同日、ホーチミン市で、同市党委員会、人民評議会、人民委員会、祖国戦線委員会の共催により、フン王の命日を記念する式典が盛大に行われ、グエン・タン・ズン前首相や、チュオン・ミー・ホア元国家副主席らが参列しました。他方、中部高原地帯テイグエン地方のダクラク省も記念式典を行いました。同省バンメートート市に住むビー・バン・ティエップさんは次のように話しています。
(テープ)
「今日は建国の祖の命日のですが、フン王の出身地で生まれバンメートート市に住んでいる私はその神聖さを実感しています。省の当局が行う式典のほか、フート省出身の人々は集いを開き、線香を手向けます。」
中部高原地帯テイグエン地方のコントゥム省でも記念活動が活発に行われました。5日、その記念式典が104年前にフン王や、国の功労者を偲ぶために建設された集会所で行われました。式典に参加したレー・ベト・フンさんは次のように話しています。
(テープ)
「テイグエン地方の人々は常に建国の祖に心を向けています。今日は、ベトナム民族の輝かしい伝統を振り返るためのチャンスで、重要な意義を持つ日ですね。」
5日夜、南部カントー市でも、フン王に線香を手向ける儀式が盛大に行われ、市民多数が参加しました。なお、建国の祖フン王の命日を記念することは、ベトナム人の精神生活にとって特別な活動で、民族自尊心を表明するものと見られています。