中国主導の国際金融機関、AIIB＝アジアインフラ投資銀行の第2回年次総会が、韓国南部の済州（チェジュ）島で16日から始まり、文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、開会式でのあいさつで、「今、世界はアジアのパワーに注目している。アジア各国の協力を通じて、今われわれが直面している政治や経済、安全保障など様々な問題を克服できると信じている」と語り、アジア各国の連帯と協力を呼びかけました。

文大統領はまた、「アジア開発途上国では、向こう20年間に1兆7000億ドルのインフラ投資需要がみこまれており、地域のインフラ拡充に向けたAIIBの支援が極めて重要だ」として、AIIBの役割を強調しました。
さらに、文大統領は、「韓国は、戦争の廃墟から立ち上がり、経済発展と民主主義を同時に成し遂げた経験を元に、アジア開発途上国の発展に力になれるよう努力する」と約束しました。
そして、「韓国と北韓をつなぐ南北縦断鉄道が運行されれば、アジア大陸に新たな陸上と海上のシルクロードが完成する」として、韓半島の平和がアジアの安定と統合に欠かせないとする認識を示しました。(KBSラジオ）