新しい入国禁止令、週内にも発表か 永住権保持なら除外明記
(CNN) アメリカのトランプ政権は、難民やイスラム圏からの渡航者らを一時的に入国禁止とした大統領令が差し止めになったことを受け、今週中にも新たな大統領令を発表する見通しであることが21日までに分かりました。
ケリー国土安全保障長官
(写真:TTXVN)
情報筋によりますと、最初の大統領令で混乱を招いた永住権(グリーンカード)保持者の扱いについて、新たな大統領令には入国禁止の対象から外すことが明記されるということです。
大統領令を批判してきた弁護士らからは「新たな大統領令を作ること自体、トランプ政権が違法性を認めた証拠だ」「グリーンカード保持者を対象外とすることだけが実質的な変更なら、法廷闘争はこれまで通り続く」との声が上がっています。
ケリー国土安全保障長官は先週末、「大統領は前回より厳しく、合理的な大統領令を検討している」と話していた。全米で空港が混乱したりデモが起きたりしたことを踏まえ、一部の条項については発効までに導入期間を設ける方向だとも語りました。
さらに合衆国憲法が定めるデュー・プロセス(適正な手続き)を尊重していないとの批判に対応して、すでに入国査証(ビザ)を取得した人、手続きを始めている人には入国制限について詳細に通知する方針を示しました。発令の時点で米国へ向かっている渡航者は、入国を認めるとも明言しました。