(news24.jp)イギリスを訪れている安倍首相は、メイ首相と首脳会談を行いました。安倍首相はイギリスのEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱に際し、日系企業に影響が及ばないよう配慮を求めました。
(写真:AP)
会談は、ロンドン郊外にあるイギリス首相の別荘で行われ、両首脳は保護主義が台頭する中で自由貿易を重視する考えで一致しました。さらに安倍首相はイギリスのEU離脱が円滑に進むことが、世界経済にとって重要との認識を伝えたうえで、離脱にあたっては日系企業に対する情報開示など配慮を求めました。
安倍首相は「日本と(EU)離脱後の英国との経済関係を維持・強化できるよう協力していくことで、メイ首相と一致したことは重要な成果であります」と述べました。
また、両首脳は、朝鮮民主主義人民共和国情勢についても協議し、圧力を加え続けていくことで一致しました。メイ首相は会談後、「朝鮮民主主義人民共和国は刺激的な行動をとり続けている」「不安定感を高める活動を断固非難する」と強調しました。
安倍首相はイギリスで、EU離脱に揺れるヨーロッパの結束を訴えました。経済や安全保障での連携を確認できたのは一定の成果ですが、EU離脱の影響は不透明で、今後も難しい対応が求められそうです。