最高人民会議外交委が復活=国際的孤立脱却狙う-朝鮮民主主義人民共和国
【時事】朝鮮民主主義人民共和国の国会に当たる最高人民会議第13期第5回会議は11日、廃止されていた外交委員会を復活させました。韓国統一省は12日、最高人民会議に関する分析資料で「制裁による国際的孤立から脱却するため、対外関係改善に活用しようとする意図がある」と指摘しました。
(写真:YONHAP/ TTXVN)
統一省の資料によりますと、外交委は1998年の憲法改正で削除され、それ以降、関連報道がないため、廃止されたとみられていました。
外交委員長には、党外交の仕切り役で朝日友好親善協会顧問も務める李洙※(※土ヘンに庸)・党副委員長が選出されました。委員には、貿易関連の役職を歴任した李竜男副首相や、対韓国窓口機関である祖国平和統一委員会の李善権委員長、対米協議に精通している金桂冠第1外務次官ら6人が選ばれました。
韓国のシンクタンク、世宗研究所の鄭成長・統一戦略研究室長は「対外経済協力や対南交渉、対米外交などの分野の中心的な人物で構成されている」と分析しました。「外交委員会を対南交渉や外交の主要機関として活用する意図が示されている」と述べました。