エリ・ラトナー副部長
先頃、新アメリカ安全保障センター・アジア太平洋安全保障プログラムのエリ・ラトナー副部長はシンガポールで開催されたアジア安全保障会議いわゆるシャングリラ対話から帰国した直後、ベトナムの声放送局ワシントン支局のインタビューに応え、「中国は適切な行動を起こせず、シャングリラ対話で同国の声明が重視されなかった」と強調しました。
また、中国人民解放軍の王冠中参謀副総長が「中国が先に挑発的な行動を起こすことはない」と言明したことや、日本の安倍首相とアメリカのヘーゲル国防長官の演説にマイナス姿勢を示したことに関し、ラトナー副部長は次のように語っています。
(テープ) Ely
「王参謀副総長の発表に賛成したのは中国の代表以外にあまりないと思います。シャングリラ対話で、中国の代表団は適切な姿勢を示せず、対話に何の寄与もしませんでした。『中国がいつまでもベトナム東部海域での紛争に火をつけることはない』という王冠中参謀副総長の発表に驚きました。中国以外にこの発表を信じる人はないでしょう。また、この発表は重視されなかったと思います。さらに、この発表は中国に対する消極的な印象を招くと思います。」
このように語ったラトナー副部長はシャングリラ対話での中国代表団の姿勢は強国の自信不足の表れであるとの見解を示しました。