空母カール・ビンソン(写真:米海軍)
アメリカ海軍は、空母カール・ビンソンを中心とする艦隊がベトナム東部海域(南シナ海)で定期的なパトロールを開始したと発表し、人工島の造成などで海洋進出の動きを強める中国を念頭に、アジア太平洋地域へのアメリカ軍の関与を強調する狙いもあると見られます。
アメリカ海軍は18日、空母カール・ビンソンとイージス駆逐艦からなる艦隊が、この海域で定期的なパトロールを開始したと発表しました。
カール・ビンソンは母港のアメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴから先月、太平洋地域に派遣されグアムに寄港したあと、訓練をしながらフィリピン海を通って南シナ海に入ったということです。
今回の行動について、艦隊の指揮官は「アジア太平洋地域の同盟国や、パートナーとの強固な関係の下、訓練で向上した即応能力を示すことができるだろう」と述べています。
カール・ビンソンが南シナ海など西太平洋の海域に展開するのは、おととし以来だということです。