アメリカ・メリーランド州の米国立アレルギー感染症研究所が提供したコロナウイルスの顕微鏡写真＝AFP/TTXVN

イギリス、オーストラリア、フランスの4日の新規感染者数はそれぞれ20万人超、約5万人、27万人超と、3か国とも過去最多を更新しました。

アメリカでは3日、108万211人の新規感染者が報告され、1日の感染者数としては世界最多となりました。月曜日に報告される感染者数は、週末分の集計の遅れにより多くなる傾向があります。この日は年末年始の3連休明けだったことから、さらに増えた可能性があります。

ジョンズ・ホプキンス大学によりますと、より信頼性の高い指標とされる新規感染者数の7日間平均は、3日夜の時点で48万6000人でした。

昨年末ごろには、感染力が強いとされるオミクロン株がアメリカの感染例の約59％を占めました。

オミクロン株による死亡や入院の件数は世界的に少なく、新型コロナが比較的軽い季節性の疾患になる可能性があるとの期待が高まっています。

しかし、WHOの欧州地域事務局は、急速な感染拡大は負の影響を起こす可能性があると警告します。

緊急対応を担当するキャサリン・スモールウッド氏はAFPに対し、オミクロン株が広がるほど、新たな変異株が出現しやすくなると指摘しました。「オミクロン株も感染により死亡する可能性はあるが、デルタ株より低いかもしれない。しかし、次の変異株がどうなるかは分からない」と語りました。

イギリスでは4日、新型コロナの1日の感染者数が21万8724人と、初めて20万人を超えました。政府は、医療従事者が不足しており病院が「戦時体制」に移行したとしています。

イギリスのボリス・ジョンソン首相は、特に深刻な地域については、軍の支援を受けた医療ボランティアの招集など人手不足解消のための措置を取ることを約束しました。

イングランドでは、スコットランドなどのようにクリスマスにかけて規制を強化しませんでした。ジョンソン首相はこの決定は正しかったとし、再度の全国的なロックダウン（都市封鎖）は導入しないと表明しました。

これまで比較的感染は抑えられていたオーストラリアの1日当たりの感染者数は4万7738人と、過去最多を更新しました。品薄になりつつある抗原検査キットを求め大勢が殺到した他、PCR検査の会場にも数時間待ちの列ができました。（AFP通信）