アメリカ・カリフォルニア州で、ファイザー製ワクチン接種を受ける少年＝AFP/TTXVN

ＣＤＣ＝アメリカ疾病対策センターの諮問委員会は２日、ファイザー・ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンの５─１１歳の子どもへの接種について、恩恵がリスクを上回るとして全会一致で支持を決定しました。ワレンスキーＣＤＣ所長が最終決定を行う必要がありますが、３日にも接種が開始される可能性があります。

ファイザー・ビオンテック製のワクチンの５─１１歳への接種については、ＦＤＡ＝アメリカ食品医薬品局が１０月２９日に承認しました。承認された容量は、１２歳以上に対する容量の３分の１に当たる１０マイクログラムです。ＦＤＡは、容量を低水準にすることでまれな副反応が生じる可能性を抑えられるとしていました。

ＣＤＣ諮問委も、接種後に若い男性を中心に心筋炎とみられる症状がまれに生じるとの報告を中心に討議しました。会合の冒頭でワレンスキー所長は、新型コロナのデルタ変異株の拡散により、子どもが感染して入院するケースが増えていると指摘しました。感染拡大抑制に向けた学級閉鎖で子どもが受ける社会面、精神衛生面での影響は大きく、ワクチン接種でこうした状況の全てを変えられると述べました。（ロイター）