(VOVWORLD) -英国のスターマー首相は2日、ブリュッセルで欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長と会談し、協力強化に向け取り組みを加速することで合意しました。
スターマー氏は今年7月の総選挙で自身が率いる労働党が勝利し、政権交代を果たして以来、EUとの関係再構築に意欲を見せてきました。さまざまな分野が視野に入る中、英EU双方とも安全保障に関する協定締結を求めています。
フォンデアライエン氏との会談では2025年から定期的に英EU首脳会議を開催することで合意しました。それを前に今秋に再び会談し、「協力強化の課題を迅速に前進させる」としました。
スターマー氏はEUのミシェル大統領や欧州議会のメツォラ議長とも会談しました。英首相によるブリュッセル訪問は2019年以来でした。
同氏はEUの単一市場への復帰は否定する一方で、国境検査所での食品の衛生植物検疫の削減に関する新たな協定の締結や特定の専門資格の相互承認、ツアー中のアーティストのEUへのアクセス緩和も目指すと述べてきました。
EUは域内の18─30歳の若者が英国に居住し、英国の若者がEUに最長4年間滞在できるようにする制度を提案していますが、スターマー氏は受け入れない考えを示しています。(ロイター)