韓国 「THAAD」の敷地提供完了 配備作業に弾み



アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備に向けて、韓国政府から韓国駐留アメリカ軍への敷地提供の手続きが終わり、配備に向けた作業に弾みがつく見通しです。

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敷地で集まった機械(写真:Yonhap News)


韓国外交部は20日、韓国駐留アメリカ軍に関する地位協定(SOFA)に基づき、韓国政府から韓国駐留アメリカ軍への敷地提供の手続きが終わったと明らかにしました。

これで、韓国駐留アメリカ軍は慶尚北道(キョンサンブクド)星州(ソンジュ)郡のゴルフ場がある敷地にサードを配備する権限を与えられ、配備に向けた本格的な事前作業に入ることが可能となりました。

敷地の面積はおよそ30万平方メートルで、韓国駐留アメリカ軍が敷地の地形などに関する調査結果をもとに基地の設計を行い、韓国側が設計に基づいて工事を行うことになります。

国防部は、サードのレーダーから発せられる電磁波の健康への影響などを含め、敷地に対する環境アセスメントを行うことにしています。

サードの機器や設備の搬入は来月以降に行われる見通しで、配備完了は韓国の新政権発足後になるとみられています。

サードの韓国配備に向けた準備作業が進めば、中国の反発はさらに強まるとみられています。

香港の東方日報などは20日、中国軍がサードの配備に対抗し、最新型の中距離弾道ミサイル「東風16改良型」を基盤にしたミサイル部隊を創設する方針だと伝えています。(KBS)

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