ソンラ省のモン族の識字教室

(VOVWORLD) -北部山岳地帯ソンラ省モクチャウ県にあるパケン地区には500世帯が住んでいます。これらの世帯のほとんどは少数民族モン族の人々です。ここにモン族向けの識字教室が今年4月に開設されました。

この教室の教師はほとんど地元の小学校や中学校で教鞭をとっている教師で、学生はいずれも農民たちです。これらの特別な学生は、昼間に田畑で働くため、教室に行くのは夜だけです。この教室に通うと彼らは読み書きができるだけでなく、簡単な計算もできるようになります。

ソンラ省のモン族の識字教室 - ảnh 1

毎週の月曜日と金曜日に、41歳になったソン・ティ・バン( Song Thi Vang) さんは地元の女性たちと共に、識字教室に通っています。家がこの教室から遠い所にありますが、いつも、一番早く教室に行っています。バンさんの話です。

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「かつて、わが家族は貧しかったので、学校に通うことができませんでした。ここで識字教室が開かれていることを知って、教室に参加することにしました。昼間は、田畑での仕事が忙しいですが、時間をやりくりして、この教室に来ています。今は、読み書きができるようになり、嬉しいです。読み書きができるようになってから、日常生活に関するたくさんの有益な見識を身に付けられるようになっています。教師たちが熱心に教えてくれました。」

一方、ザン・ティ・リ( Giang Thi Ly) さんは子供がまだ小さくて忙しいですが、この教室に通っています。他の学生と同じように、子供の頃、家族が貧しかったので、学校に通えませんでした。今は、識字教室に参加し、読み書きができるようになったので日常生活に役立っています。リさんの話です。

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「この教室に参加してから、計算ができて、市場でものを売る時、とても便利です。また、他の人に頼まなくても、自分で名前を書いたりし署名ができて、嬉しいです。」

昼間は野良仕事をして、夜に読み書きを学ぶこれらの人々のだれもがこの識字教室で一生懸命、勉強しています。教師たちもこれらの特別な学生が楽しく見識を受けられるように臨機応変なカリキュラムを作成しています。教師の一人チャン・テイ・フイ( Tran Thi Huy) さんは次のように語りました。

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「識字教室に参加するのは今回が2回目です。これらの特別な学生に分かりやすく教えるための経験を積んでいます。私たちは読み書きを教える他、学生がこの教室に参加するよう働きかけています」

パケン地区に住む読み書きができない人々の中で、読み書きができたとしても長い間、文字を使わないので、再び読み書きができなくなった人もいます。そのため、地元の行政府は識字教室を開くと共に、地元の多くの人々がこの教室に参加するため宣伝活動を進めています。地元にある小学校と中学校のファム・ミン・タン副校長は次のように語りました。

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「私たちは教師が識字教室での教鞭に参加するように奨励しています。読み書きを教えると共に新型コロナウイルス感染症予防対策、消防技能、溺死予防対策などをも案内しています。また、私たちは文芸公演、スポーツ大会などの活動も行っています。これらの活動により、地元の人々の知的水準が向上されるようになります」

ソンラ省のモン族の識字教室 - ảnh 2

以前は、地元の人々は経済面で多くの困難に直面していたため、読み書きの学習に関心を払いませんでした。これにより、彼らの生活の貧しさが日増しに深刻になってきました。しかし、識字教室の開設により、モクチャウ県での識字率が大きく改善されてきました。モクチャウ県教育訓練課のブオン・バン・ホック副課長は次のように語りました。

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「今後、モクチャウ県の教育養成部門は関連各機関と協力して、識字教室をさらに開きます。2025年をめどに、識字教育を受けた15歳~60歳の人々の割合が97%に達するという目標を設置します。これまで達成した成果を基礎に、今後、モクチャウ県の識字教育が強化され、地元の人々の生活水準に寄与することを期待しています」

教師たちが地元のモン族の人々に識字教育を行う傍ら、共産党と政府の政策や主張を伝え、時代遅れの風俗習慣を廃止し、素晴らしい習慣を維持、保存するよう勧めています。このように、これらの識字教室は深い人文的価値があり、地元の人々の知的水準の向上に寄与すると言えることでしょう。


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