(VOVWORLD) -ニンビン省には山岳地帯、丘陵地帯、平野部などがあり、様々な貴重な動植物が生息しています。
今日のこの時間はニンビン省のチャンアン景観遺跡群についてお伝えしましょう。
北部ニンビン省は首都ハノイから南へ90キロ離れた所にあり、ここには世界遺産として認定されたチャンアン景観地帯、及び、ファットジエム石造り教会、クックフォン国立公園など多くの観光スポットがあります。
ニンビン省には山岳地帯、丘陵地帯、平野部などがあり、様々な貴重な動植物が生息しています。ニンビン省の切り立った石灰岩は強固な城壁のように見えるため、968年から1010年までディン(丁)朝、レ(梨)朝、リ(李)朝など各王朝はこの地をベトナムの都として選びました。
ニンビン省にある古都ホアルーは現在、多くの寺院、神社などが残されています。2014年、ニンビン省のチャンアン景観遺跡群がベトナム国内で初めての「世界複合遺産」に認定されました。
ユネスコが登録する世界複合遺産は、文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えている場所に認定されます。世界遺産の登録数が1052件(2016年9月現在)に対し、世界複合遺産はわずか35件でした。
チャンアン景観遺跡群は、古都ホアルーの遺跡や、タムコック・ビクドン洞窟、ホアルー原生林など多くの史跡と名勝地を含め、文化、自然、地質などの面で、ユネスコの基準を満たすものです。
ニンビン省内の「チャンアン景観遺跡群」は壮大な自然と歴史遺跡が点在していることが評価されました。ベトナム北部では、ハロン湾と並んで、もっとも人気のある観光地です。これは“陸のハロン湾”とも呼ばれています。ハノイからバスで1.5時間程度で行けますので、日帰りができます。
紅河デルタの南岸に 位置するチャンアンは石灰岩でできたカルスト地形の山頂の壮大な景観で、中には沈没したものもありますが、ほぼ垂直の崖(がけ)に囲まれた渓谷が広がっています。この地区に点在する高地にある洞窟を探検すると、3万年に遡る人類の活動の形跡を考古学の面で観察することができます。
チャンアン観光の中心は川下りで、2~3時間の川下りになります。ボート乗り場も近代化されていますから、訪れる観光客も大勢います。
チャンアン景勝地のボートクルーズに参加するならば、面積2000ヘクタールもの壮大な自然を、ボートに揺られながら巡ります。巨大な奇岩と深い緑が織りなす景色は観光客の心を虜にすることでしょう。韓国人の観光客キム・サン・ア( Kim Sang Ah) さんは次のような感想を述べました。
(テープ)
「ベトナムを訪れるのは今回が初めてです。前回、ベトナムにこのような美しい観光地があることを知りませんでした。透明性がある川、美しい洞窟。この旅を満足しています。ベトナムを訪れるならば、かならずチャンアンを見逃すことはできません」
数年前、ニンビン省がアメリカのレジェンダリー・ピクチャーズとワーナー・ブラザースが共同制作した「コング:スカル・アイランド」のロケ地となりました。そのため、船で洞窟を見学してから、観光客はこの映画のロケ地を再現する施設を訪れ、映画に登場した地元の人々により出迎えられます。
韓国人の観光客オ・タ・ホ( Oh Tae Ho) さんは次のように語りました。
(テープ)
「今回の旅行には船に乗って、美しい風景を眺めたり、寺院や洞窟を見学したりすることができます。また、“コング:スカル・アイランド”のロケ地を訪れることが大好きでした。今後も、ニンビン省の他の観光スポットを訪れたいです」
チャンアン景観遺跡群の3時間の観光料金は20万ドン、日本円で1千円です。この景観遺跡群はエコツアー、心霊ツアー、歴史遺跡観光ツアーが好む観光客を満足させることでしょう。
今日のハノイ便りは、ニンビン省のチャンアン景観遺跡群についてお伝えしました。それでは、今日はこのへんで。