ハノイ36通り

ハノイ便り

ハノイ便りの時間がやってまいりました

音楽

フン ご機嫌いかがですか?皆さん、フンです。

ホアイ 今日はホアイです。ハノイは朝晩涼しく気持ち季節になりましたが、皆さんいかがでしょうか?ハノイはフランス統治時代の西洋の建築や教会が顔 をのぞかせたり、目抜(めぬ)(どお)りは、街路樹がエキゾチックなムードを伝えるなど落ち着いた雰囲気の街ですよね。また、天秤棒(てんびんぼう)(かつ)いだ物売(ものう)りが()()うなど、(むかし)ながら の風情(ふぜい)(ただよ)わせています。

ハノイ36通り - ảnh 1

フン
ハノイの旧市街には「ハノイ36通り」と呼ばれる商店街があります。その地名のいわれは36種類の異なる品物を商う店が寄り集まり(さか)えたことからつけられたということです。通りごとにスダレとか扇子点がずらっと並び、(あきな)う商品名が通りにつけられていました。

ホアイ そうですね。かつてショッピングと言えば、この36通りで賑わいましたが、その後、続々(ぞくぞく)とあらわれる近代的大型スーパーマーケット、ショッピングモールなどに押され最近徐々にその影がうすくなってきました。

フン それぞれの通りは特徴がありますよね。例えばマーマイ通りMa Mayは、かつて2つの通りに分かれていました。籐製品(とうせいひん)の店が集まるハン・マイ通りと、お葬式や祭礼で使用される紙製の冥器を扱う店が集まるハン・マー通りです。マイ通りとマー通りが1945年に1つの道に統合され、現在のマー・マイ通りです。今やそういった店は姿を消して、観光客相手のカフェやバー、ミニホテルやホステル、ツアーデスクがひしめき合うツーリスト通りになっています。

ホアイ
それぞれの通りには、様々な商品があり、その伝統工芸の創始者を祀る集会所もあります。そうした功労者に感謝するため、住民たちは毎年、その産業に携わる人の健康や発展を祈る儀式を行っています。

フン そうですね。ハンガイ通りでは、刺繍業の創始者を祀る集会所ディン TUDINHTHIもあります。このディンの宮司であるド・ティ・ガットさんは次のように語りました。

「テープ」

「TUDINHTHIとは TUが刺繍で、ディンは祀る、Thiは市場であるという意味です。昔、トゥオンティン県の人々はハンガイ通りで、刺繍物を売るためのお店を出しましたので、刺繍業の創始者を祀るディンを建設しました。ハンチォン通りに住む市民はハンガイ通りにいって、刺繍ものを()()わしました。」
ハノイ36通り - ảnh 2
フン
ガットさんの話でした。伝統工芸産業の創始者を祀ることはハノイ市民だけでなく、ベトナム人の良き習慣となっていますね。

ホアイ そうですね。 では、この辺でティータイムにして、「。。。。」をお届けしましょう。


(歌)

ホァイ 「。。。。。」でした。では話しを続けましょう。昔、ハノイ36通りのうち、一番豊かな通りと見られた通りはじがねを扱う冶金業が発達したハンバク通りでした。ハンバクとは銀を扱うので、銀座のようなものです。通りには、キムガンというディンがあります。キムは金ですから、キムガンは金銀という意味になります。このディンは冶金業の創始者を祀っている所です。

フン ハンバク通りにある金銀ショップの店主グェン・ティ・ガさんは次のように語りました

「テープ」

「冶金業は私の岳父の時代から伝わりました。その後、子、孫の時代へと受け継がれています。わたしの岳父は冶金の発祥地である北部フンイェン省出身です。毎年、彼は冶金業の創始者を祀る儀式に参加しています」
ハノイ36通り - ảnh 3
フン
ガさんの話でした。伝統工芸業の創始者を祀る儀式は創始者に感謝するだけでなく、若い世代に対して、その産業の保存・発揮を伝えたい意味が込められています。

ホアイ そうですね。その儀式とともに、ハノイの伝統工芸産業、旧市街を紹介する展示会、イベントが常に行われています。これについて、ハノイ旧市街遺跡管理委員会のファム・タン・ロンさん委員長は次のように語りました。

「テープ」

「歴史の変化とともに、ハノイ旧市街は他の街と比べて違う点があります。それは住民が遺跡の指定地区の真ん中に住んでいるということです。現在、遺跡指定地区から他の場所へ住民を移住させるとともに、伝統産業の創始者を祀るディンの復興を行っています」

ホアイ ロン委員長の話でした。、伝統産業の創始者を祀る儀式を行うということは「果物を食べる時、樹を植えた人の恩に思う」という美しい伝統を示すものですね。これは伝統職業の保存・発揮に寄与することでしょうね。

フン そうですね。ではおしまいに、歌をお聴きいただき、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。

ホアイ:リスナーの皆さん、今日のハノイ便りはハノイ市の』伝統産業についてご紹介しました。それでは、今日のこの時間はこれで終わります。又、来週お会いしましょう。ご機嫌よう

CCB

こちらはベトナムの声放送局です。

それでは、今日のこの時間は終わります

リスナーの皆さん、さようなら。

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