世界最大級の洞窟

ハノイ便り、ハノイ便りの時間がやってまいりました

音楽

お元気ですか?皆さん、フンです。

今日は、ホです。フンさん、ベトナム中部のクァンビン省と言えば、人々の頭にはユネスコにより世界自然遺産として認定されたフォンニャケバン国立公園が思い浮かびますよね。

そうですね。今日はそのフォンニャ-ケバン国立公園の様子をお伝えしましょう。この公園は約4憶年前も出来始めたカルスト台地であり、アジアでもっとも古いカルスト地形に属しているそうです。フォンニャ-ケバン国立公園のカルスト台地は、地質構造の変化が激しいため非常に複雑 な地形をしており、独特の景観を織りなしています。広大な公園内には、65キロに及ぶ洞窟や地下の水流など、(いき)をのむような景観が多く点在しているそうですよ

この大昔のカルスト地形には、なくともある次期、熱水活動があったことを示す証拠が見られます。おそらくこの台地は、カルスト地形が形成された複雑な経緯を語る上で、東南アジアでもっとも顕著(けんちょ)な例かもしれませんね。


世界最大級の洞窟 - ảnh 1

: そうですね。フォンニャ-ケバン国立公園には美しい鍾乳洞があります。そのひとつがフォンニャ・ケーバン鍾乳洞です。鍾乳洞の入り口からボートは川の流れのまま吸い込まれるように洞窟の中へ入ることができます。この鍾乳洞の (おく)まで水量(みずかさ)が多くなる時期には入ることができません。まるでイタリアの「青の洞窟」のように、水量が増えると天井まで水が上がってしまうのです。

までんでみると頭上(おお)っていたボートのカバーがめくられ、上をみると飾り気のない自然そのままの洞窟が広がって見えるそうです。洞窟の天井に出来ている大きな鍾乳石ですね。

そして内部では2箇所に上陸できます。船が着いた場所は砂浜になっています。そこから洞窟の奥まで歩くのはまるで探検隊の気分になります。 石灰分(せっかいぶん)()かし()んだ水が天井から()ちるとき、水分(すいぶん)蒸発(じょうはつ)してそのときに残るわずかな石灰分(せっかいぶん)が堆積したものが鍾乳石です。


世界最大級の洞窟 - ảnh 2

そうですね。鍾乳石が1センチメートルになるまで100年から200年ほどの年月がかかるそうです。目前にした足元から天井まで届く直径1メートルぐらい石柱や石筍(せきじゅん)はまさに自然界の芸術品であり、本当に美しいです。

ですから、約2億5千年前に形成されたベトナム最大の洞窟とも言われるフォンニャケーバンは国内外観光客の魅力的な観光スポットとなっていますね。

そうですね。ではここで、コーヒータイムにして、「クァンビン・我が故郷」をお聴きいただきましょうか?

フ  はい、 「クァンビン・我が故郷」をどうぞ


世界最大級の洞窟 - ảnh 3

ホ 「クァンビン我が故郷」でした。では、話しを続けましょう。フォンニャケーバン国立公園では一番大きな洞窟と見られている洞窟はソンドン洞窟ですね。ソンドンとは山の川を意味していますがソンドン洞窟を最初に発見したホ・カン(HOKHANH)さんは次のように語りました

「テープ」

「1990年、私はソンドン洞窟を発見しました。2009年。私はイギリス・ナショナルジオグラフィックの探検家ハワード・リンバートさんを連れて、この洞窟の探検活動を行いました。今なお、この洞窟は国の貴重な財産となっていますので、この洞窟の美しさがそのまま保存されることを希望しています」

カンさんの声でした。ソンドン洞窟の幅は90メートルほどで、天井(てんじょう)の高さは240メートル近くで、40階建てのビル群が丸ごと入る広さです。天井付近には薄い雲まで漂っているそうです。

本当に凄いですね。天井から差し込む光が、石筍(せきじゅん)をライトアップさせます。それが高 さは60メートル以上ですから凄い。

本当にね。ソンドン洞窟には、シダやヤシなどジャングルの植物にびっしりと(おお)われています。「天窓(てんまど)」を思わせる巨大な光の穴の周囲には、つららのような鍾乳石が(たれ) れいて、植物のつるがぶら下がったり、穴から飛び込んできたアマツバメが、光の柱を横切(よこぎ)っているそうですよ。

そうですか。
ですから、ソンドンは世界最大洞窟と見られています。イギリス・ナショナルジオグラフィックの探検家ハワード・リンバートさんは次のように語っています。

「テープ」

「ソンドン洞窟を見た時、これは世界最大の洞窟であると考えました。フォンニャケーバン国立公園にはクァンビン省をラオスと結ぶ洞窟郡がありました。その中でソンドン洞窟のミステリーは多く存在していますので、探検と研究活動を続けてゆく必要があると思います。多くのミステリーが引き続き解明されることでしょう」


世界最大級の洞窟 - ảnh 4

そういうわけで、日本のNHKにより「点国の洞窟」というドキュメンタリー映画が製作されました。こうした宣伝のおかげで、ソンドン洞窟を訪れる外国人観光客は益々増えています。

それはクァンビン観光部門は勿論、ベトナムのイメージアップにも喜ばしいことですね。これからもソンドン洞窟をピーアールすることは重要なことでしょうね。

本当にそうですね。

これについて、フォンニャケーバン国立公園管理員会のグェン・バン・フェン委員長は次のように語りました

「テープ」

「私たちはソンドン洞窟の探検、研究を引き続き行ってゆく必要があります。当面、私達は保護活動を強化してゆくとともに、国内外の探検家や研究者と密接に連携する必要があると思います」

フェンさんどうもありがとうございました。現在、イギリスの国立地質学者グループは探検活動を行っていますから。研究結果の発表が待たれています。

待ち遠しいですね。リスナーの皆さん、是非フォンニャケーバン国立公園を訪れてくださいね。

ではおしまい、「。。。」の曲をお送りして、今日のハノイ便りを終わりにしましょう・

リスナーの皆さん、今日のこの時間はクァンビン省のフォンニャケーバン国立公園についてご案内いたしました。それでは、今日のハノイ便りはこれで終わります。又、来週お会いしましょう。ご機嫌よう

こちらはベトナムの声放送局です

それでは、今日のこの時間は終わります

リスナーの皆さん、さようなら。

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