ハノイ便りの時間がやってまいりました。
ホアイ こんにちは。ホアイです。ハノイの最高気温は37度を超える日もあり、もうすっかり真夏のようですね。
フン こんにちはフンです。皆さんのお住まいの地方ではいかがでしょうか。今日のこの時間は身体障害者を対象にした職業訓練を行うリン・クアン・センターについてお話しましょうか、ホアイさん。
ホアイ そうですね。
現場の音
ハノイ市内のドンダー地区にある細い路地の奥にある面積およそ100平方メートルの家には毎日ミシンの音が鳴り響いています。長年以来、この家はハノイだけでなく、各地方の身体障害者にとって馴染み深い所となっていますね。
フン そうですね。これはチャン・ズエン・ハイ先生が設立したリンクアン職業訓練と雇用創出人道センターの本部です。
ホアイ そうですね。ハイ先生は元々布地・綿生産会社の職業訓練の教師で、身体障害者が自立した生活ができるように、1975年からこのセンターを設立しましたね。
フン そうです。ハイ先生は「縫製は身体障害者にとって最も適した職業と思って、このセンターの身体障害者に縫製を教えてきました。
ホアイ このセンターで職業訓練を受けている身体障害者は無料で宿泊できます。また、リンクアンセンターは身体障害者を対象に、雇用創出を行っています。チャン・ズエン・ハイ先生は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは2つの方法で仕事を探しています。第1は各企業に連絡して、身体障害者を受け入れてもらえるよう求職することです。第2は縫製会社と連係して、委託加工を受けることです。そうすれば、学生たちは学習技能を鍛えるチャンスになるとともに、収入を得ることもできます」
ホアイ ハイ先生の話でした。では、このへんで、ティータイムにしましょうか。フンさん。
フン。はい。ではチンコンソンの歌「愛し合おう」 「Hay yeu nhau di(」をどうぞ。
では話を続けましょう。縫製企業がこのセンターに委託された製品は主に生徒、学生や労働者などの制服です。
ホアイ 彼らは体に障害を持っていますが、ほとんどの身体障害者は粘り強さと心の強さをもっていますね。彼らは自立した日常生活を送り、社会的にも貢献できるような夢を持っていますね。
フン そうですね。生まれつき両足が麻痺している人もいますが、中部ゲーアン省出身の女性ホー・ティ・トウンさんは生活に信念を持っています。ミシンの操作は困難でしたが、教師の励ましと自分の努力で、8ヵ月の職業訓練を受けた後、トウンさんは縫製技術を身に付けました。トウンさんの話です。
(テープ)
「職業技術を習得し、自分で生活費を稼げるようになりたいです。職業訓練を終えて、仕事がくるようになり、嬉しく思います。仕事があるから、生活の意味を感じられるようになります。このセンターの教師は熱心で、丁寧に指導してくれました。また、学生はすべて障害者ですので、仲良く生活しています」
フン トウンさんの話でした。一方、身体障害者に職業を教育するのは非常に困難ですがこのセンターの教師たちにとって、学生の進歩と成功を目にすることは教鞭をとることに大きな励ましとなっているようです。このセンターの教師であるブー・ティ・ガーさんは次のように語っています。
(テープ)
「身体障害者は生活する上で多くの制約を受けていますので、自分で仕事をし、自立できるよう希望しています。彼らは仕事に対してとても勤勉です。彼らが得る収入はまだ少ないですが、彼らにとってこれは喜ばしいことです。身体障害者が一般社会へ溶け込むことを支援できること、嬉しく思っています」
フン ガー先生の話でした。身体障害者にとって、リンクアンセンターのような全国にある職業訓練センターは彼らに生活の希望の灯を点す所となるでしょうね。
ホアイ そうですね。ここで、歌一曲「 」をお送りして、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。フンさん。
ホアイ: チンコンソンの作詞、作曲で「手をつなぎ、輪をつくろう」(Noi vong tay lon)です。どうぞ。
フン。リスナーのみなさん。今日のこの時間は身体障害者を対象にした職業訓練を行うリン・クアン・センターについてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はここで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう