(VOVWORLD) -過去およそ10年間にわたり、ソンさんは自分自身の力で生活に困窮する数多くの人々を助けてきました。ソンさんのようなお手本がさらに広まるように期待しています。
ソンさん |
毎朝2時になると、南部ドンタップ省のサデック総合病院のボランティアキッチンでは、数十人のボランティアが、入院患者のための朝食を準備します。そして、朝3時頃に、グエン・タン・ソンさん(1986年生まれ)は、市場の売り手から無料でもらった野菜、根菜などの食材を運んできます。その後、彼も入院患者のための朝食の準備に参加します。7時まで、ソンさんは、入院患者と付き添い人にチャリティライスを配った後、ライブン県ライブン町にあるボランティアキッチンや、お寺に食材を無料で輸送していきます。
ソンさんのトラックは、毎日、数百kg~1トンの野菜、根菜を市場から病院まで輸送します。
サデック総合病院のボランティアキッチンの担当者ボ・バン・バンさんは次のように語っています。
(テープ)
「ソンさんのようにできる人はほとんどいません。彼は、毎朝3時になると、病院のボランティアキッチンに食材を運んできます。以前は小型トラックで食材を輸送しましたが、更なる多くの食材を運べるように、大型トラックを購入したばかりです」
一方、ソンさんについて、サデック総合病院のボランティアキッチンの副管理者フィン・バン・ベさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「ソンさんは、ボランティアキッチンの長期メンバーの一員です。彼の主要任務は、サデック総合病院のボランティアキッチンに野菜、根菜を輸送することです。彼は、このチャリティ活動に積極的に参加しています。これにより、ボランティアキッチンが休む日もなく、毎日のように運営されています」
さらに、ソンさんはライブン県ホアロン村ロンホイ集落にある家の軒先にチャリティブースを設置しています。このチャリティブースは、地元に住む生活困窮者を助けるために、何百食ものチャリティ食材を預ける場所です。
ソンさんは次のように語っています。
(テープ)
「毎日、市場から野菜、根菜をもらって帰って、近所の生活困窮世帯に提供します。生活困窮者は、私の家に来て、好きな食材を自由に選んで持って帰ることができます」
ホアロン村人民委員会のボ・フォック・ミン副委員長は、ソンさんのことを愛情ゆたかな人であると評価し、次のように明らかにしました。
(テープ)
「ソンさんのチャリティブースはとても役立っています。生活困窮者が生活上のわずかなお金でも節約することが出来るからです」
チャリティ活動に積極的に参加してきたソンさんは、ドンタップ省とサデック市の赤十字協会から何度も渡って顕彰されました。ホアロン村党委員会のド・キム・クック委員長は次のように語っています。
(テープ)
「ソンさんのチャリティブースは、人々の愛情を結びつけ、困難を共有するのに役立っています。彼の行動は、大きな意義を持っています。地元の行政当局はソンさんのチャリティブースの維持と拡張に便宜を図ります」
過去およそ10年間にわたり、ソンさんは自分自身の力で生活に困窮する数多くの人々を助けてきました。ソンさんのようなお手本がさらに広まるように期待しています。