(VOVWORLD) -グエン氏は、1923年3月1日に、中部クアンビン省クアンチャク県クアンチュン村で生まれ、第4期、第5期、第6期ベトナム共産党中央委員会委員、第5期党政治局補欠局員、第6期政治局員、国防次官、建設相、交通相、副首相、第1期、第6期、第7期、第8期国会議員などを歴任しました。
ドン・シー・グエン氏 |
ドン・シー・グエン(Dong Si Nguyen)元閣僚評議会副議長(現在は副首相)が4月4日、ハノイで、死去しました。96歳でした。
革命活動において、グエン氏は、ベトナム人民軍の優れた将軍の一人として知られています。ベトナム戦争中に、彼の名前は、ホーチミンルートを結びつけただけでなく、国の防衛事業と経済社会発展過程に多大な建設工事を残しました。
北部から、中部、ラオス、カンボジアを貫く南部に至るまで、約2万キロメートルに及ぶチュオンソンルート、現在の名称はホーチミンルートは、当初、山中やジャングルに縦横に張り巡らされた獣道でした。
ベトナム戦争中に、南部解放軍へ兵力や、物資、武器などを支援する目的として1959年この道の拡張を決定しました。1959年5月19日に、ベトナム共産党中央軍事委員会は、南部の戦場を支援する為、道路の建設に当たる第559師団を設立しました。1967年1月に、南ベトナム戦場への北部の後方支援を強化するす為に、同委員会は、ドン・シー・グエン氏をこの師団の司令官に任命しました。それから、グエン司令官は、部隊に南戦場に至るまでの後方支援道路チョンソン道路の発展を直接指導し、南ベトナム戦場への武器や物資の補給活動に大きく寄与していました。
チョンソン・ホーチミンルート伝統会のボ・ソー少将は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ドン・シー・グエン氏は、ベトナム共産党に、南北に走るチョンソン山脈の西側に沿った所に『ホーチミンルート』と名づけた道路の建設を提案しました。北部山岳地帯カオバンから南部最南端カマウ省に至るまでのこのルートは、国防的な意義を持つと同時に、現在は、ルート沿い各地方の経済発展に寄与する重要な道路となっています。」
戦争終結後の平和時代に、グエン氏は、閣僚評議会副議長兼建設大臣を務めました。彼の指導の下で、経済発展に重要な役割を持つ大規模な工場が建設されました。中でも、北部タンホア省にあるビムソンセメント工場、ハイフォンセメント工場、ファーライ火力発電所、タイグエン製鉄所、ホアビン水力発電所、北部を流れる紅河にかかるチュオンズオン橋などがあります。
グエン・マン・キエム元建設大臣は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムが戦後の復興期に入った中で、グエン氏は、任務中に、長期なビジョンを掲げて、建設部門の発展方向を立てました。私たちは、それらの具体的かつ適切な指導の下で、実現していました。」
ドン・シー・グエン氏は、この世を去りましたが、彼の名は、ベトナムの軍事史に永遠に残ります。