(VOVWORLD) -ベトナム共産党の故レ・カ・フュー元書記長は、在職中から退職まで、つねに実践、刷新を重視し、清廉で強固な党建設に向けた決意を表明しました。
フュー元書記長 |
第8期党中央委員会第6回総会は、「現在の党建設における基本的かつ差し迫った問題」に関する決議を採択し、「党建設・綱紀粛正」運動を本格的にスタートさせました。
決議案の起草に参加した中央組織委員会元委員長のグエン・ドック・ハー氏は「この決議は、刷新と実践を重視する というレ・カ・フュー書記長の精神を持っている」と明らかにし、次のように語りました。
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「決議は、まるで新風のようであり、あえて現実を直視し、実践的な問題を解決してきました。10年間にわたり国の刷新事業が実施された後、また、世界が大きく変化した後、特に、国際共産主義運動に関わる問題が発生することにより、党組織は弱点を見せ、健全化されるべき多くの問題がありました。」
一方、12年間にわたり、レ・カ・フュー書記長の書記を務めていたグエン・ザップ・ザンさんは、「フュー元書記長は、常に、国民の生活に配慮しており、国民の意見に耳を傾けた上で、決議の実践的応用方法を見出した。第8期党中央委員会第6回総会の決議は刷新と現実直視に向けたフュー書記長の決意を反映してきた」と評価しました。
他方、ベトナム復員軍人協会機関紙の記者ブ・ゴック・シエムさんは、 2000年に、西部の洪水現場を小舟で視察するため、フュー書記長に同行した記憶について「ドンタップ省とロンアン省の洪水被災地への視察中に、川の上にある仮設の家に住んでいるある家族が見えた。この家族の境遇を知った後、フュー氏は、現地の行政当局に対し、その家族に直ちに食料を供給し、家族全員を安全な場所に避難させるよう求めた。それだけでなく、その後にも、彼はその地方が首尾よく実現したかどうかを点検しまた」と明らかにしました。
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「私は、多くの指導者は、言うだけで、その後に点検もしなかったことに目撃しました。しかし、フュー元書記長は、洪水被災地を視察した後の会議で、ドンタップ省の指導者に『その家族の全員を本土に避難させたかね?』と尋ねました。しかし、『その情報をまだ把握していない』と返事を聞いた途端に、フュー氏はその指導者に『君は、直ちにその家族の早期避難を指導して下さい。そして2時間後に、私に報告しなさい。』と言いました。」
フュー氏は、在職中だけでなく、退職してからも、率直な精神を保っていました。2016年2月3日のベトナム共産党創立86周年記念日に当たり、VOV=ベトナムの声放送局のジャーナリストの取材に対し、次のように強調しました。
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「清廉で強固な党を建設する為には、さらに具体化する必要があります。特に、党員は、国家と国民の為に尽力しなければなりません。国民のために行動しなければなりません。そうすれば、党員は弱点、汚職、浪費などを避けることが出来ます。」
1997年12月から2001年4月までベトナム共産党書記長を在任期間に、フュー氏は、党と国家の発展過程に大きな貢献をしてきました。フュー氏の「実践への重視、現実の直視という精神」は現在もなお昔のままの価値が保たれています。