新型コロナ対策作業で活躍した通訳のフォン・アンさん

(VOVWORLD) -新型コロナウイルスとの闘いでは、隔離施設や病院には多くのボランティアが参加しました。その中に、BesTour国際観光サービス株式会社のガイドさんであるダオ・フォン・アンさんがいます。彼女は、隔離施設に収容されている外国人の通訳者として活躍しています。
新型コロナ対策作業で活躍した通訳のフォン・アンさん - ảnh 1       フォン・アンさん

フォン・アンさん31歳は、7年間にわたって観光ガイドの仕事をしてきました。外国語に堪能であり、外国人と接触した経験があるため、ハノイ市内にある幾つかの隔離施設と病院が通訳を必要としているという情報を知り、参加の登録をしました。彼女は、疫病対策に自らの小さな力を貢献したいからです。

フォン・アンさんの話です。

(テープ)

「私が隔離施設で通訳として自発的に活躍したことは、大したことではないと思います。実際、私も怖かったです。もし、自分がこの疫病に罹ったら、他の人に感染してしまう恐れがあるからです。」

フォン・アンさんは、ハノイ市郊外ソンティ町にある軍事学校の隔離施設に派遣されました。ここには、ドイツ、イギリス、スペイン、韓国などからの人々が入所していました。彼らは、この隔離施設に入所して、「隔離」という言葉が分からないので、とても不安な気持ちが沸き上がりました。しかし、施設の部隊やボランティアの熱心な支援と通訳さんの説明を受けたのち、心の落ち着きを取り戻し、ハノイ市の隔離措置を信頼するようになりました。さらに、隔離の間に、幾人かの外国人は、隔離施設のスタッフに感謝すると共に、ベトナムの新型コロナ対策を讃えました。

フォン・アンさんのようなボランティアたちの仕事は、疫病対策の成功に重要な貢献をしており、世論から高く評価されました。ハノイ市民の一人は次のように述べています。

(テープ)

「新型コロナの流行期間中に、外国からベトナムに入国した多くの外国人が、新型コロナウイルスの陽性判定を受けました。ですから、それら外国人のための通訳が必要なことは極めて重要です。通訳者を通して、医者たちは、外国人患者の健康状態を把握した上で、それぞれの患者に対する治療計画を立てることができるからです。通訳者たちは、ベトナムの新型コロナウイルスとの闘いに大きな功労がありました。」

フォン・アンさんは、14日間に渡り、隔離施設で通訳者として活躍しましたが、多くの記憶を持っているようです。

(テープ)

「隔離施設で働く幹部、兵士、医療従事者の数が、隔離された人の数よりとても少なかったことに驚きました。ただ12~13人だけの兵士がいましたが、隔離された800人あまりを助けなければなりませんでした。私が隔離施設に派遣された時は、ベトナム国内における疫病の流行のピークでした。韓国などのアジア諸国と違い、欧州諸国から帰国した人の中には、感染者の割合が高かったです。この仕事は、危険で大変でしたが、私たちは、どんな仕事も断らず、だれもが熱心な態度をとってきました。」                                   

新型コロナウイルスと闘う最前線に立つフォン・アンさんのような自発的な通訳者の精神は、疫病の食い止めに大いに貢献してきました。

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