種なしコショウ「バウマイ」の父であるラム・ゴック・ニャムさん
(VOVWORLD) -彼は、20年余りにわたって、コショウの研究、試験的栽培を行うなどした結果、高級品の種なしコショウ「バウマイ(Bau May)」を出荷しました。
ラム・ゴック・ニャムさんは、北部山間部トゥエンクアン省で生まれましたが、南部バリアブンタウ省で暮らしています。彼は、20年余りにわたって、コショウの研究、試験的栽培を行うなどした結果、高級品の種なしコショウ「バウマイ(Bau May)」を出荷しました。近年、種なしコショウ「バウマイ」は、国内の高級レストランやホテル、オーガニック食品専門店で販売されているほか、日本や韓国、アメリカなどにも輸出されています。このような結果を出したことで、ニャムさんは、複数の表彰状を受け取りました。
ところで、ニャムさんは、他の農民と同じように、多くの困難や、失敗、成功の栽培プロセスを経た後、「農家にとって、家族と共同体の安定した生活を図るためには、1種類だけの植物を栽培することで十分だ」と認識しました。それに、バリアブンタウ省の土壌と気候は、コショウの栽培に適しているので、コショウの栽培を行うことにしました。20年余りにわたって、試験的栽培、研究、創意工夫を凝らした結果、種なしコショウの栽培に挑戦しました。このコショウに「バウマイ」と名付けました。種なしコショウ「バウマイ」は、適切な手入れをうけたため、順調に成長しました。
2015年、ニャムさんは、種なしコショウ「バウマイ」のブランドを国際基準に達するため、「バウマイ農業貿易観光協同組合を設立しました。2019年に、
種なしコショウ「バウマイ」のブランドは国際基準のグローバルギャップ(GlobalGAP)の認証を取得しました。それから、種なしコショウ「バウマイ」は、地元の特産品となり、生産・加工され、厳しい市場に輸出されています。ニャムさんの話です。
(テープ)
「ベトナムは、農業分野で働く農民の89%の利点があり、農業輸出も世界で1位、2位にランクされています。しかし、輸出品のほとんどが粗末で粗製の状態にあるため、販売価格は高くないし、不安定になっています。そこで、農産物の付加価値を高める為の方策を見出したのです。」
ニャムさんは経済発展を遂げただけでなく、コショウ栽培業者クラブを設立し、農民たちにコショウの栽培方法や手入れ方法も教えています。これまでに、このクラブは、南部のバリアブンタウ省、ドンナイ省、中部のダクラク省、ダクノン省、ザライ省、クアンチ省などで、およそ500ヘクタールに及ぶ種なしコショウ「バウマイ」の栽培を行っています。
クラブのメンバーたちは次のように語っています。
(テープ)
「ニャムさんは、私たちに多くの優れた技術やアイディアを教えてくれました。その結果、コショウの収穫量は高くなる一方、品質も高まってきました。そのお陰で、私たちの収入は安定していますよ。」
「ニャムさんは、コショウの栽培方法を熱心に教えてくれました。その他、多くの労働者を雇っているので、現地における貧困解消に大きく貢献しています。」
ニャムさんは、ベトナムの農民たちと共に、ベトナム農業部門の主要な農産物輸出のリストにコショウを盛り込みたい意向があるようです。