ビンさん

1988年頃のビンさん一家は、トウモロコシや稲の栽培で生計を立てるだけで、生活が大変でした。彼は、貧困な状態を乗り越えたいと思いました。そこで、銀行からの低金利融資を受けて、奥さんと共に、荒れ地を開墾し、植林と果樹の栽培を行いました。ビンさんの話を聴いてみましょう。

（テープ）

「前に、我が家の生活はとても大変でした。経験を積み重ねて、銀行から融資を受け、果樹やお茶などの栽培、植林をしました。その結果、私たちの生活は余裕が出るようになりました。その他、他の村人にもこのような経済発展の経験を分かち合い、タネを提供しました。」

この10年間、ビンさんは、3ヘクタールの丘に、木材用の植物、竹、お茶を栽培し、現在まで収獲し始めました。また、その隣の丘に栽培されているザボンや、オレンジなどの柑橘類の果樹園は、ビンさん一家に大きな収入をもたらしています。ビンさんによりますと、農業生産を成功させた最も重要なのは、先進科学技術の導入を積極的に行うということです。ですから、彼は、果樹の新し種類を栽培し、先進技術を導入したことで、毎年平均14トンのザボン、オレンジ、ミカン、及び、5トンのスモモの他、1ヘクタールのお茶栽培面積は、毎年平均25トンのお茶を収穫しています。約5億ドン、 228万 円程の年収を得ています。

2017年に、ビンさんは立派な家を新築し、現代的な生活用品を購入しました。現地で余裕な生活を送った世帯の一つになったものの、ビンさんは、貧しい村人を助けています。

その村人の一人は次のように語っています。

（テープ）

「ビンさんの家庭は、農業生産を成功させた家庭の一つです。彼は、私たちに、農業生産の経験を分かち合うほか、植物のタネをくれたり、低金利融資を行ってくれましたよ。ビンさん一家の支援のお陰で、我が家の生活は前より改善されるようになりました。」

農業生産で様々な業績を収めてきたビンさんは、ベトナム農民協会中央委員会から表彰状を授与されました。ビンさんと家族全員は、党の主張や国の政策と法律を遵守しています。

スオイケム集落党委員会のバン・バン・クアン委員長は次のように語っています。

（テープ）

「ビンさんの一家は、経済発展を遂げた典型的な家族です。彼は、生産競争運動や慈善活動などに積極的に参加したため、現地住民から信頼されています。」

ビンさんのようなお手本はさらに拡大されてゆくことでしょう。