近隣諸国間の友好関係を培ってきたレ・ドゥク・アイン元国家主席
(VOVWORLD) -ベトナム人民軍の大将でもあるレ・ドゥク・アイン元国家主席は、素朴なライフスタイルを送り、傑出した指導能力と戦略思考を身につけたことにより、ホーチミン主席の優れた教え子に値します。
ベトナム人民軍の大将でもあるレ・ドゥク・アイン元国家主席 |
レ・ドゥク・アイン氏は、早期から革命活動に参加してきました。フランス植民地主義者との戦い時代に、東南部戦場で参戦しました。また、抗米救国闘争時に、東南部と西南部の戦場に赴きました。そして、カンボジアでベトナムの志願兵の司令官として活躍しました。元国防大臣のファム・バン・チャン大将は、
1995年12月、主席府で、カンボジアのノロドム・シハヌーク国王を迎えるレ・ドゥク・アイン元国家主席(右) |
「1978 年から 1979 年まで、ベトナムとカンボジア間の国境線における西南部国境戦争時に、レ・ドゥク・アイン氏は、第9軍管区の司令官として、事前にカンボジアの状況を正しく予想した上で、最精鋭師団を設立していた」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「当時、レ・ドゥク・アイン氏は、抗米救国闘争下の優れた部隊からなる第30号師団を設立させました。カンボジアのポル・ポト政権の勢力が侵攻を始める時に、この師団は、直ちに対抗し、効果的に戦い、ベトナム国境を守ることになりました。このことは、アイン氏が、事前にカンボジアの状況を予測して、戦前の作戦計画を策定したことを示しました。」
ベトナム南部解放に繋がる戦いを直接指揮し、また、大量虐殺に関わったカンボジアのポル・ポト政権崩壊に大きな功労を果たしてきたレ・ドゥク・アイン大将は、1992年~1997年期にベトナム国家主席として選出されました。在任中に、彼は、当時にグエン・バン・リン党書記長と他の指導者らと共に、ドイモイ事業を提唱し、指導して、ベトナムを経済危機から脱出させました。従って、国民の生活は一歩ずつ改善され、世界におけるベトナムの地位は日増しに高まるようになりました。
現在までも、ラオスのチュンマリー・サイニャソーン元党書記長・国家主席は、ベトナム・ラオス間の特別な友好関係の構築に貢献してきたレ・ドゥク・アイン元国家主席に対する尊敬を持っているようです。
(テープ)
「レ・ドゥク・アイン氏は、ベトナム国防省の大臣を務める頃に、ベトナムとラオスが平和に
なりましたが、両国軍隊の緊密化に常に配慮しました。また、彼は、強固なラオス軍隊の為に、軍事設備の提供、専門家の派遣などを行いました。彼は、常に、ベトナムとラオス関係の絶え間なく発展を望んでいました。」
1995年、米国訪問で、アイン元国家主席夫妻とクリントン米大統領夫妻 |
一方、第7軍管区科学軍事室のホ・ソン・ダイ博士は「ベトナムと中国、及びベトナムとアメリカ間の関係正常化プロセスにおける戦略的と戦術的な措置を展開するに際して、レ・ドゥク・アイン元国家主席は『建築家』としての役割を果たした」と強調し、次のように語りました。
(テープ)
「レ・ドゥク・アイン氏は、1991年に中国との関係正常化を目指して、そのプロセスを準備するため、ホーチミン市チョロン地区に住む華僑の共同体と接触したり、北京へ何度も赴きました。そして、1995年にアメリカとの関係正常化プロセスにも多大な貢献をしていました。」
国に重要な貢献をしてきたレ・ドゥク・アイン元国家主席は、ベトナムと党と国家の大きな政治家であり、軍事家の一人になり、ホーチミン主席風の指導者として称賛されています。