イェンバイ省ムカンチャイ棚田



標高1000メートルで、ホアンリェンソン山脈の南西に位置しているイェンバイ省ムカンチャイ棚田の総面積は延々と続き、その3500ヘクタールで、、国内外の観光客を引き付けています。

イェンバイ省ムカンチャイ棚田 - ảnh 1

ムカンチャイ県はイェンバイ省の西部にあり、ハノイから300キロ離れたところにあります。毎年9月、10月になるころ、ハノイからムカンチャイ県に行く途中、カウファ峠を超えてから、両側に広がる山々の山腹に黄金色の棚田を存分に眺めることができます。延々と続く棚田は空まで登るような感じがします。その為、ムカンチャイの棚田は「ベトナムの文化と人々の労働から結晶された美しさ」と呼ばれています。

毎年、春になるとムカンチャイ県に住む各少数民族は棚田の稲作を始めます。棚上が山麓や谷間の傾斜地に作られることから、幅が2,3メートルぐらいで、上の棚田と下の棚田との段差は2.5メートルです。地元の人々は鍬で土を耕し、平にします。棚田を作る原則は水平を作るのです。ラパンタン村に住むモン族の一人ザン・アー・チン ( Giang A Trinh) さんは次のように語りました。

(テープ)

「棚田を作る方法は現在の世代から次の世代へ伝えられています。幼い時から、祖父母や両親から教わりました。棚田を作る技術はあまり難しくありませんが、土には石がたくさんあるので、大変。両親から、いくつかの棚田を受け継いだ他、自分で作った棚田もあります」

地元の人々は棚田を作る時、岩石から流れ出す水があるところを選びます。また、すべての棚田に水を導くため、竹製のパイプを使います。ムカンチャイ県に何度も訪れた写真家 ブー・ドゥク ( Vu Duc) さんは次のように語りました。

(テープ) 

「棚田が昔から作られました。これらの棚田を教える教科書が一冊もないですが、地元の人々は独特な方法で棚田を作っています。斜傾が高い山腹にある棚田ですが、平面は保たれています。これらの棚田を見ると、地元の人々の努力と器用さが伝わります」

稲が実る季節になると、ムカンチャイ県の棚田は黄金色に実り、とても美しくなりますが、5,6月に、農民たちが棚田に水を入れる時、これらの棚田が巨大な鏡のようになることも特別な美しさがあります。


イェンバイ省ムカンチャイ棚田 - ảnh 2

 
ムカンチャイ県の棚田が国家の名勝地として認定された2007年以来、この地の棚田が国内外の観光客にとって魅力的な目的地となってきました。これにより、棚田は稲を栽培する場所だけでなく、観光発展で収入を得るところになっています。ゼスフィン村に住むモン族の一人ザン・テイ・スアン ( Giang Thi Xuan) さんは次のように語りました。

(テープ)                              

「近年、棚田づくりに科学技術を導入したことから、稲の収穫量が増えました。また、棚田は観光発展に寄与しています。我が家はホームステイ観光を経営しています。観光客はモン族の家屋に泊まり、生活を送ることで、地元の少数民族の伝統文化を理解できます」

毎年10月になるとムカンチャイ棚田の名勝地というイベントが開催され、多くの観光客を魅了しています。観光客は黄金色に実った棚田を存分に眺めるだけでなく、地元に住む各少数民族の独特な文化も理解することでしょう。

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