ベトナム南部メコンデルタのドン・タップ・ムオイ地区にあるガオ・ゾン生態観光地は以前から「ミニ・ドンタップムオイ」として知られています。湿地帯の美しさを持つこの観光地は西南部の最も魅力的な観光地となっています。
ガオ・ゾン生態観光地
ガオ・ゾン生態観光地は南部ドンタップ省カオライン県ガオゾン村に位置し、南部ホーチミン市から約150キロ離れ、2003年7月に建設されました。この観光地はマングローブの原生林であり、70本もの運河と小川が絡み合い、ドンタップムオイ地区の最も多くの淡水が保存されているところです。この観光地は赤い頭のセイケイ、アジアコビトウ 、 マガモ 、ハシビロガモなど多くの野生鳥類の生息地ですが、最も多いのは白鷺です。その理由で、この観光地はドンタップムオイ地区の最も大きな白鷺の公園としても知られています。
現場の音
長年にわたり、ガオゾン観光地で写真を撮っている写真家グェン・コク・ダット( Nguyen Quoc Dat)さんは次のように語りました。
(テープ)
「この白鷺の公園は1986年に形成されましたが、現在も、湿地の手付かずの美しさが保たれています。ここに生息している350種の魚類を保存する地区の面積は350ヘクタール、鳥類を保存する地区は40ヘクタールです。そのほか、ここにはドンタップムオイ地区の独特な植物があります。これらの植物は鳥類にとって好物のエサです」
明け方と日没には、各種の鳥がこの公園に集まり、公園の雰囲気は急ににぎやかになります。
現場の音
ドンタップムオイ地区にある他の観光地と同様、ガオゾン地区には乾季と洪水期があります。ドンタップ省の観光ガイド グェン・バン・ハイ ( Nguyen Van Hai) さんは次のように語りました。
(テープ)
「洪水期はだいたい旧暦10月から翌年の6月までです。洪水期はエサが多いので、この時期にはたくさんの鳥がここに集まってきます。ここにやってくる鳥は種類別に集まります。例えば、鷺が集まる場所があれば、アジアコビトウが集まる場所もあります。
乾季にガオゾン観光地を訪れる観光客はキャンプをしたり、小舟に乗って、マングローブを探検したりする他、鳥の公園を見学したり、魚釣りをしたりするなど様々な行動ができます。また、観光客はドンタップムオイ地区で生息している魚や蛇、睡蓮などを食材にした美味しい料理を味わうこともできます。
近年、交通のインフラが整備されていたため、ガオゾン観光地を訪れる観光客は日増しに増えています。ここに足を運ぶ観光客は大自然の中で、新鮮な空気を満喫しながら、リラックスした一時を過ごせることでしょう。