南部キェンザン省を訪れる観光客はいずれも同省ホンダット県にあるキエンルオンという海域に浮かんでいる大小100もの島を抜きにして語ることはできないでしょう。その中のホンダットという島には歴史遺跡がある他、オケオ文化の発祥地としても広く知られています。
国道80号線に沿って、ホンダット町を行き、左折して、13キロ行くと、ホンダット歴史遺跡地区に到着します。この遺跡はアメリカとの戦いで犠牲になった女性の英雄ファン・テイ・ランにつながるものです。ホンダット県トウソン村人民委員会のボ・テイ・キエウ・ズン( Vo Thi Kieu Dung) 副委員長は次のように語りました。
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「ここを訪れる観光客は大勢います。ここに行くと観光客はランさんのお墓をお参りにする他、かつての戦争中に移動病院として使われた洞窟やテレビ塔などを訪れることもできます。この塔からここにあるすべての島と田畑を一望できます。」
ホンダット県には戦争証跡現物を展示する施設や野生動物救助センター、洞窟、寺院などもあります。ホンダット県人民委員会のザン・クアン( Giang Quang) 副委員長は次のように語りました。
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「かつて、ホンダット県が戦争により酷く破壊されました。地元の人々は野良仕事だけで生計を立てています。しかし、ホンダット県の観光の潜在力は豊かであることから、現在、私たちはケーブルカーの敷設や観光スポットの整備などへの投資を呼びかけています」
女性の英雄ファン・テイ・ランのお墓
キェンザン省で面積が最も大きなホンダット県にはソックスアイという寺院があります。これはホンダット県におけるクメール族の最も大きな寺院で、18世紀末頃に建立されました。その他、ホンダット県ミーラム村にあるオケオ文化の遺跡地区も多くの観光客を魅了しています。オケオ文化は1世紀から7世紀まで存在した文化です。キェンザン省の博物館のグエン・クアン・カイン( Nguyen Quang Khanh) 副館長は次のように語りました。
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「オケオ文化につながる遺物として残されているのは高床式の家にある柱です。オケオ文化の住民は主に南部メコンデルタ地域の湿地に建てられた高床式の家に住みました。その他、オケオ文化の住民のお墓の遺跡や宝石で作られた装飾品も発見されました」
現在、ホンダット県は魅力的な観光スポットであるだけでなく、ベトナム西南部の独特な文化を示す多くの価値が保存される所でもあります。