(VOVWORLD) -この地方には、現在、戦争にかかわる430の遺跡が残されています。
中部クアンチ省にあるベンハイ川は、ベトナム戦争中に南北を分裂する境界線となったことから、戦時中、激戦地となりました。この地域には、現在、戦争にかかわる430の遺跡が残されています。その中で、ビンモック地下トンネル、クアンチ古城、チュオンソン国家戦没者墓地などがあります。
クアンチ城 |
特に、毎年、ビンモック地下トンネルを訪れた観光客の数は数十万人にのぼっています。クアンチ省を訪問した観光客グェン・ティ・フオン( Nguyen Thi Huong) さんは次のように語りました。
(テープ)
「ここを訪れたのは戦争中に作られた地下トンネルを見学するだけでなく、かつての戦争に地下トンネルの中で生活を送った人々を理解するためです。クアンチ省では多くの戦跡があるので、毎年、多くの観光客がここにやってきます」
ヒェンルオン橋で記念写真を撮る復員軍人 |
戦争中に南北を分断する境界線となったベンハイ川のクアンチ区間にある特別な国家歴史遺跡はクアンチ省の戦跡ツアーにおける重要なスポットです。この歴史遺跡管理委員会のレ・ティ・トゥ・ホアイ( Le Thi To Hoai) 委員長は「この歴史遺跡を訪れる観光客は年を追って増加し、その中の3分の2は外国人観光客である」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「ベンハイ川にかけるヒェンルオン橋は戦跡ツアーにおいて観光スポットの一つです。革命の伝統を把握するため、外国人観光客だけでなく、国内の復員軍事や生徒、学生もよくここを見学しています。年末年始や休日などに多くの観光客がここを訪れます」
ビンモック地下トンネル |
2010年、クアンチ省は戦跡ツアー開発センターと戦跡ツアー開発基金を設立しました。それ以来、戦跡ツアーはクアンチ省の観光部門の独特な「商品」となってきました。クアンチ省観光振興センターのグェン・ディン・クアン( Nguyen Dinh Quang) センター長は「クアンチ省は戦跡ツアーの発展のため、人材育成と観光ピーアールに力を入れる」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「クアンチ省の観光部門は活動の質的向上、技術の革新に力を入れる必要があります。近年、私達は観光部門に携わっている幹部を対象に、常に訓練コースを開いています」
クアンチ省文化スポーツ観光局のグェン・バン・チェン副局長は「戦跡ツアーはクアンチ省の特殊な商品とみなされている。クアンチ省は観光発展と遺跡の維持、保存を両立させる」と明らかにすると共に「今後、クアンチ省は遺跡の管理、開発の社会化を進める」と述べました。チェン副局長の話です。
(テープ)
「今後、クアンチ省は戦跡ツアーをクアンチ省の観光部門の特別な商標にするため引き続き力を入れます。これと同時に、中部にある他の観光製品と協力して、観光を発展させます」
2018年、クアンチ省を訪れる観光客の数はおよそ180万人にのぼっています。クアンチ省の戦跡ツアーの発展の潜在力が豊富に恵まれることから、この観光スポットの持続可能な発展を目指し、全力を尽くしています。