中部クアンチ省ハイラン県ハイチャン村ホイキ集落はオラウ川沿いにあり、500年の歴史があります。ここには昔のままの姿が保たれている伝統的庭園住宅があり、観光客の心を奪っています。
現在、ホイキ集落には百年前に建てられた伝統的庭園住宅が保存されています。これらの住宅の特徴は先祖礼拝の空間を中心とする主屋と生活機能を中心とする「はなれ」で構成されています。また、これらの住宅には洪水の時、コメや必需品を保存する場所として、中二階があります。これらの住宅は長持ちするように硬木で作られ、それぞれのドアには竜や鳳凰などの模様が刻まれています。ホイキ集落の住民ズオン・バン・チョ ( Duong Van Cho) さんは次のように語りました。
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「残っている20軒の古い住宅はおよそ100年前に建てられました。現在の所有者は改修を行いましたが、昔の姿を保存しています。」
ホイキ集落の伝統的庭園住宅の屋根はいずれも板瓦葺きです。この板瓦の原材料は粘土で、この瓦は長方形で板のように薄くて平らです。特に、この瓦を叩くと、鐘をたたいたような音が出ます。伝統的庭園住宅は1軒でおよそ10万から20万枚の瓦が必要です。ホイキ集落の伝統的庭園住宅の正門は南東向きです。これにより、これらの住宅は冬は寒い風を避け、夏は涼しい風を取り入れることができます。また、すべての住宅は緑あふれた垣根で囲まれています。古都フェの遺跡保存コンサルティング委員会のレ・ビン・アン ( Le Vinh An) 委員長は次のように語りました。
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「ホイキ集落の伝統的庭園住宅には様々な価値が保存されています。これらの住宅はいずれも100年~150年前に建てられたものです。そして、ホイキ集落にあります。この集落は川に囲まれ、ガジュマル、船の渡し場、集会所などベトナムの農村部の伝統的風景があります」
ホイキ集落に残されている伝統的庭園住宅の中で、ズオン・バン・マインさんが所有する「積慶堂」という住宅を抜きに語ることはできません。1889年に建てられたこの住宅は広い庭園の真ん中に位置し、48本の木造の柱で支えられています。他にも、1931年に建てられたズオン・ティ・フォンさんの住宅も昔のままの姿を残しています。この住宅には漢字で「四代同堂」と書かれています。中部クァンナム省の観光客グェン・タイン・ナム ( Nguyen Thanh Nam) さんは次のように語りました。
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「これらの住宅は素晴らしい建築様式を持っています。また、これらの住宅の構造には多くの柱がある他、低い家屋なので台風にも強いのです」
ホイキ集落の住民は戦争の時代を経ても、伝統的庭園住宅を保存してきたことを誇りに思っています。これらの住宅は文化面においても重要な価値があります。