(VOVWORLD) -中部高原地帯テイグエン地方のダクノン省クロンノ県 Buôn Choah村はクロンノ川と火山口に挟まれた広大で肥沃な平原の村です。現在、クロンノ県は魅力的な観光地としてだけでなく、美味しい米の産地としても知られています。
Buôn Choah村の畑はNâm Blang火山の麓にあり、ユネスコ=国連教育科学文化機関により世界ジオパークとして認定されたダクノンジオパークに属しています。ここで栽培されている700ヘクタールの水田の米は、いずれも世界で最も美味しい米の一つとして認定された品種のST24, ST25です。
Buôn Choah村農民協会のチャン・テイ・タイン・バン会長はこの水田で栽培されている米には特有の味があるとしています。ST24, ST25を開発したホ・クアン・クアさんもここで栽培された米は他(た)の地方より味がよいことを認めています。Buôn Choah村農民協会のチャン・テイ・タイン・バン会長は次のように語りました。
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「Buôn Choah村ほど米が育つのによい地質に恵まれた地方はないでしょう。その上、米の生産において品質管理基準が順守されており、多くの企業がこの米を購入したがっています。私たちはこれまでにこのブランドを、今後はブランドの維持に全力を尽くし、VietGAP=ベトナム安全農産物生産基準を基礎にした米の生産だけでなく、有機農業をします」
Buôn Choa村に住むテイ族のチィエウ・テイ・ランさんは農業生産組合に参加し、VietGapの基準に従って稲作を初めてから畑仕事が楽になる上、収入も増えたと明らかにし、次のように語りました。
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「土を耕すことから、田植え、収穫まですべて機械で行い、作業がだいぶ楽になりました。いつ田植えをして、いつ肥料をやったかなど作業の記録をするだけですが、収入が増えています」
政府の支援とガイドラインにより、クロンノ県の農民は連携して、地元特有の米を生産し、安定した収入を得られるようになりました。クロンノ県農業農村開発室のズアン・ザー・ロック室長は「Buôn Choa村のお米はOCOP=一村一品の製品の認証を受けている。現在、クロンノ県は火山の麓で栽培される米のブランドづくりに取り組んでいる」と明らかにし、次のように語りました。
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「私たちは農業協同生産組合と緊密に協力して、米の生産と管理をしています。米をそのまま販売するだけでなく、この米を原料に煎餅やヌードルなどに加工します。これによりコメの価値が上がります」
ダクノン省のジオパークにあるクロンノ県は恵まれた地質と気候を活用して、安全な農業を推進し、結果、地元の農民に安定した収入がもたらされています。