南部バーリアブンタウ省に帰属するコンダウ島は現在理想的な保養地として知られています。しかし、コンダウ島には戦争中ベトナム人の革命家を収容した監獄など多くの遺跡が残されています。
現在、コンダオ島の観光サービスは日を追って完備されています。一連の高級リゾートホテルが建設され、毎日、国内外の観光客が訪れています。これらの観光客はこの島の新鮮な雰囲気を満喫するだけでなく、ベトナムの唯一無二の歴史遺跡を見学することもあります。
トラの檻のドア
この歴史遺跡のガイド人を勤めているグェン・ティ・タムさんは次のように語りました。
「これは「虎の檻」と呼ばれる牢屋です。共産主義者が裸体で入れられた牢屋です。フランス植民地主義者の軍はこの地の過酷な気候を利用して、拷問しました。夏の暑い中、収容者は、足に重りをつけられて6~8人を1部屋に入られました。反抗する者には、檻のような格子天井から生石灰を水と混ぜたものが落されました。 熱くなった石灰水で肌を焼くためでした。しかし、冬には1つの部屋に1,2人しか収容しませんでした」
コンダオ歴史遺跡のガイド人のグェン・ティ・タムさんの話でした。
トラの檻
昨年、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーのご両人はコンダオ島の「トラの檻」を訪れました。書籍などを通じて、コンダウ島の収容所を理解できますが、この島に初めて足を運んで、自分の目で「トラの檻」を見学できてから、観光客はいずれも『想像できない・・・という感じがします。首都ハノイからの観光客トー・ティ・ビンさんは次のように語りました。(テープ)
「それぞれの拷問部屋は異なる点があります。自分の目で拷問の様子を見て、フランス軍がこのような残酷な拷問行為を実施できたことが想像できません」
トー・ティ・ビンさんはこのように語りました。
フランス植民地主義者がこの監獄を建設してから、コンダオ島が解放される時までのおよそ100年の間、ベトナムの革命戦士およそ2万人がここで命を落としました。現在、コンダウ島にあるハン・ズオン共同墓地には無名墓地が多く見られます。
コンダオ国立公園所属エコツアーと環境教育室のフィン・バン・フン室長は次のように語りました。(テープ)
「近年、生徒学生を含めた数多くの観光客は英雄的女性のボーティサウ(VoThiSau)革命戦死の墓地に線香を手向けるためコンダウ島を訪れました。これらを通じて、若者に対し、ベトナムの愛国の伝統を教育することができます。」
フン室長はこのように語りました
ハン・ズオン共同墓地の総面積は19万平方メートルあります。そこには、2千基の墓地があり、その中の多くは無名のものです。それぞれの墓地はフランス植民地主義者の罪を裏付けるだけでなく、ベトナム民族の英雄的な伝統を示しています。