タイビン省フンハー県タンレー村にあるホイ集落は昔からゴザを作る伝統的職業があります。ホイ集落のゴザはタイビン省だけでなく、全国各地で知られています。
ホイ集落はタイビン省の省都タイビン市から40キロ離れたところにあります。ホイ集落のゴザを作る職業の創始者はファム・ドン・レという人物です。
昔、ホイ集落にはゴザ編みという仕事がありましたが、そのゴザの品質はあまりよくはありませんでした。しかし、15世紀ごろ、ホイ集落出身のファム・ドン・レが中国へベトナム大使として派遣された時、レさんは中国のゴザ編み技術を学びました。帰国後、レさんはホイ集落の人々にその技術を教えました。それ以後、ホイ集落のゴザの品質が高くなり、消費者に愛好されるようになりました。ホイ集落の人々はファム・ドン・レさんの恩に報いるを偲ぶため、神社を建立しました。
現場の音
現在、ホイ集落はゴザ作りという伝統的職業を維持しています。この集落の3200世帯のうちのおよそ80%はゴザづくりに従事していて、毎年、百万枚のゴザを生産しています。ホイ集落の一人ゴ・ズイ・リェン( Ngo Duy Lien) さんは次のように語っています。
(テープ)
「1960年から1970年、ベトナムのすべての家庭はゴザを使用していたので、ゴザ作りという職業が最も盛んになりました。ホイ集落のゴザは見事で、丈夫なことから、その知名度は高いです」
ホイ集落のゴザは柄入りのものもあれば、柄なしの無地のものもあります。寸法も様々です。ホイ集落の人々は一年に、8ヶ月をゴザ作りに、残りの時間を野良仕事に割いています。この前、ホイ集落の人々は手作業でゴザを作りましたが、現在は機械で作っています。これにより、ゴザ作りの人々の収入が増える一方、ゴザの品質が確保されています。ホイ集落の一人グェン・トゥ・ルア( Nguyen Thu Lua) さんは次のように語りました。
(テープ)
「手作業で、ゴザを作るので、時間がかかりましたが、機械で編むと収入が増えるようになりました。かつて、2人が一日2組を編みましたが、今は、10倍になる20組を作りました。収入が増え、ホイ集落の人々は喜びを隠せません」
ホン川とルオック川に挟まれたホイ集落はゴザの素材原料となるイグサの栽培に有利な条件があります。この条件を生かして、ホイ集落は独自のゴザをつくっていくでしょう。ホイ集落のゴザには様々な色彩と柄があり、顧客の需要に十分に応えています