中部高原地帯ティグェン地方のダクラク省は広々とした森林、壮大な滝があるだけでなく、野生象の狩猟と調教としても有名です。ダクラク省にある少数民族を訪れる観光ツアーは多くの観光客を魅了しています。

観光客はドンという集落とジュンという集落を見逃すことはできません。これらの集落は野生象の調教という伝統的職業で有名な他、エデ族、ムノン族、ザライ族などの居住地です。木陰に建てられた高床式の家で、一生懸命に機織をしている少数民族の娘の姿を見ると、メルヘンの世界へタイムスリップしたかのような感じがするでしょう。 これらの集落にある家々は観光客を迎える用意があります。

ラク県ジュン集落に住む住民アマ・タインさんは次のように語りました。

（テープ）

「昔、ここに来る人々はとても少なかった。住んでいるのは少数民族ばかりでした。また、昔の道は狭かった。昔、人々は足で歩くか、象にのって移動しましたが、今日は道ができました」

ティグェン地方にある村の真ん中には合掌づくりの家があります。この家は村の祭りが行われる場所としてだけでなく、若者に対し、祖先のことを教える場所でもあります。また、この家にはその村の伝統的文化を示す品々も展示され、ミニ博物館ともいえます。観光客にとって、合掌づくりの家は魅力的なスポットです。

ドン集落とジュン集落に行く観光客はいずれも象に乗って、集落の風景を眺めるツアーに参加します。観光客は小船でドン集落を流れるセレポック川を渡る他、ヨクドン国立公園を見学できます。

このツアーに参加する観光客は象の狩猟王で知られているアマコンさんの家を訪ねることもできます。この家は102年前に建てられました。2012年、アマコンさんは102歳で亡くなりましたが、彼の家には生前、彼が実施した象の狩猟と調教にまつわる多くの映像や品々が保存されています。

一方、ジュン集落を訪れる観光客はラク湖で小舟を漕ぎながら、この湖の美しい風景を眺めたりします。ホーチミン市からの観光客グェン・カク・チンさんは次のように語りました。

（テープ）

「ここに来ると大自然の真ん中に住むことができるようになりました。ここには川がある他、森林もあり、ここに来ると心地よいです。また、竹筒ご飯、魚、鶏の炭焼などエデ族の伝統的料理を味わうことができます。」

少数民族の集落を見学した後、観光客は高床式の家に泊まることができます、夜になると、観光客は地酒を味わいながら、地元の舞踊や銅鑼とシンバルの演奏を楽しむことができます。

ダクラク省にある各集落はティグェン地方独特な文化を理解することを望んでいる観光客にとって印象深いものです。時間がありましたら、ぜひ一度ティグェン地方に足を運んでください。