スアントゥイ国立公園は東南アジアでは初めてのラムサール条約登録湿地として認定されました。ラムサール条約は、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地や湿地に生息する動植物の保護を目的とした条約です。
(写真:dulich24.com)
スアントゥイ国立公園は2004年、ユネスコ=国連教育科学文化機関が生物圏保護区として認定された北部のナムディン省、タイビン省、ニンビン省の3省からなるホン川(紅河)デルタ生物圏保護区の中心地です。
ハノイから東南へ150キロ離れたところにあるこの国立公園は数多くの貴重な動植物の生息地です。湿地の生態系があるこの国立公園では多くの貴重な渡り鳥が保護されています。スアントゥイ国立公園のグェン・フック・ホイ( Nguyen Phuc Hoi) 副園長は次のように語りました。
(テープ)
「スアントゥイ国立公園は沿海にある湿地という特別な生態系があります。この公園にはマングローブ林、砂州、運河などがあります」
総面積1万2千ヘクタールのこの国立公園はナムディン省ザオトゥイ県ザオティン村に位置しています。面積7100ヘクタールの中心的地域では120種の植物、500種の動物、30種の爬虫類と両生類が生息しています。
(写真:dulich24.com)
特に公園内の湿地は、毎年10月から翌年3月にかけて、北方からの渡り鳥がおよそ1万羽が生息する場所となっています。スアントゥイ国立公園に生息している200種類の鳥類の中、世界レッドデーターブックに記載される絶滅危惧種を含め、多くの稀少なものがあります。スアントゥイ国立公園の幹部の一人グェン・バン・チュオン( Nguyen Van Truong) さんは次のように語りました。
(テープ)
「スアントゥイ国立公園の管理委員会の本部から3.5キロの範囲内には中心的地域で、次は緩衝地域です。緩衝地域で、湖があり、地元の住民が請負により、海老を養殖しています。」
スアントゥイ国立公園を訪れる観光客は鶴、サギ、ペリカン、アヒル、ガンなど水鳥の天国を存分に眺められる他、新鮮な空気を満喫できます。先ほどのスアントゥイ国立公園の幹部の一人グェン・バン・チュオン( Nguyen Van Truong) さんはさらに次のように語りました。
(テープ)
「今は北方から多くの渡り鳥が飛来する季節です。スアントゥイ国立公園は多くの水鳥が越冬をする場所です。この公園では40-45羽の鳥が生息しています。アヒルだけも7-8の種類があります」
夏と冬にスアントゥイ国立公園を訪れる観光客は南部とカンボジアから飛来するペリカンの一種を眺めますが、冬に訪れると数多くの種類の鳥を存分に眺めることができます。
ラムサール条約登録湿地として認定された地区で、世界のレッドブックに記載された稀少な鳥を観察できる他、広々としたマングローブを眺めるのは本当に忘れがたい体験となるでしょう