ニントアン省の特別国家遺跡であるポ・クロン・ガライ塔
(VOVWORLD) -2016年、ポ・クロン・ガライ塔はベトナム首相により国の特別遺跡として認定されました。
南中部沿岸地方ニントアン省のポ・クロン・ガライ塔(Po Klong Garai)はファンラン・タップチャム市の中心部から9キロのドービン地区に位置しています。2016年、ポ・クロン・ガライ塔はベトナム首相により国の特別遺跡として認定されました。
伝説によりますと、ポ・クロン・ガライ塔は13世紀に建てられ、チャム族の外国侵略者との戦いや農地開拓に大きな功労があったチャム族の王ポ・クロン・ガライ(1151 - 1205)を祀るものです。
ポ・クロン・ガライ塔はベトナムで最も美しいチャム塔の一つと評価されています。この塔には精巧、かつ豪華な彫刻が施されています。ニントアン省博物館のタイン・ニャイ副館長は次のように語りました。
(テープ)
「ポ・クロン・ガライ塔はベトナムに残されたチャム族の塔の中で、昔の姿が最もきちんと保存されている塔です。2016年、ベトナム首相がこの塔を国の特別な遺跡として認定して以降、この塔を訪れる観光客が急増しました。年初からの9か月間で、この塔を訪れた観光客の数が12万人に上りました。今後3か月間で、さらに8万7千人が増加する見込みです。ポ・クロン・ガライ塔はニントアン省の有名な観光スポットです」
ポー・クロン・ガライ塔は、高さ20.5メートルのメインタワー、高さ9.31メートルのファイヤータワー、高さ8.56メートルのゲートタワーから構成されています。メインタワーの入り口には牝牛ナディン (Nandin) の石像が横たわり、内部には、シヴァ神を示すリンガとヨニの前にポー・クロン・ガライ王の像が祀られています。
この遺跡の敷地内には記念品や地元の特産品を販売する店があります。チャム族の伝統工芸村有限会社のバン・クアン・フー・ドン社長は次のように語りました。
(テープ)
「わが社はポー・クロン・ガライ塔の遺跡地区で、バウチュック陶器村、ミーギェップ手織物の村が生産した陶器と手織物を売っています。ここでの販売は今年で5年目となりました。この塔を訪れる観光客はいずれもこれらの記念品が好きで、よく売れています。そのほか、多くの観光客がこれらの伝統工芸村を訪れています」
北部港湾都市ハイフォンからポー・クロン・ガライ塔を訪れたタック・ダイ・ズイさんは次のように語りました。
(テープ)
「チャム族の伝統文化にはまだ知られていない多くの面白さがあると思っています。特に、この塔の建築様式はとても見事です。かなり古くに、このように立派な塔を建設できたのは凄いですね。ぜひ、ここにまた戻ってきたいです」
毎年、ポー・クロン・ガライ塔の遺跡地区で、チャム族の祭りや信仰活動、文芸公演が行われています。その中で最も重要な行事は、毎年9月、10月ごろに開かれるカテ祭りです。ポー・クロン・ガライ塔はニントアン省に足を運ぶ観光客にとって見逃すことができない見どころとなっています。