ベトナムに足を運ぶ外国人観光客の多くはハノイを最初の訪問先として選んでいます。今年上半期、ハノイを訪れた観光客は833万人に達し、昨年同期と比べ23%増となりました。そのうち、外国人観光客は103万人で、昨年同期比20%増となっています。ハノイ市文化スポーツ観光局のマイ・ティン・ズン( Mai Tien Dung)副局長は次のように語りました。
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「千年の歴史を持つハノイのように豊富な文化遺産を保存する都市は多くありません。また、行政の境界が拡張されて以来、ハノイは多くの自然的観光資源を持つようになりました。これはハノイの観光発展に有利な条件を作り出しています」
マイ・ティン・ズン( Mai Tien Dung)副局長はこのように語りました。
ダーというダム
ハノイに足を運ぶ観光客は多くの選択肢があります。観光客はハノイを訪れた後、ハノイからおよそ200キロ離れた所にあるハロン湾に行くことにしました。ベトナムビジョン旅行社のレー・クアン・ダオ( Le Quang Dao)社長は次のように語っています。
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「時間に余裕がない場合、ハノイについてから、観光客はハノイに隣接するホアビン省のダーというダム、少数民族ムオン族の文化博物館を訪れます。もし、時間があれば、ハノイから東北にあるクアンニン省ドンチェウ町に行き、ホームスティをします。翌日、ドンチェウ町を自転車で探索しながら、ハロン湾に向かいます。そのほか、ハノイからハノイ郊外にあるソクソン県のラン湖を訪れたり、その後、ハイズオン省のフーラン陶器村を訪問したのち、ハロン湾に向かいます。観光客はこのような観光ツアーを好んでいます」
レー・クアン・ダオ社長はこのように語りました。
フーランの陶器
また、観光客はハノイから自転車、または、バイクでハノイ郊外にある歴史ある村ドウンラムに行くこともできます。この村には建築様式を始め、ベトナムの伝統的文化が昔のまま保たれています。この村をゆっくり一周するとベトナムの昔の村のたたずまいを実感できます。ドウンラム村の家々は観光客を引き付けています。
現在、ドゥンラム村には17世紀に建てられた民家を含め、古い家屋がおよそ千軒ほど残っています。ドゥンラム村管理委員会のガイド人であるグェン・ティ・トゥ・ホアイさんは次のように語っています。
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「ドゥンラム村にあるすべての家屋は同じ建築様式であり、どの家にも柱があるほか、部屋は仕切られています。こうした家屋は昔の金持ちの家だけのものです。大きな家で5部屋、または、7部屋と厨房が二つあります。文官の家になると対句が飾られ、武官の家屋には竜の彫刻が多く飾られています。」
グェン・ティ・トゥ・ホアイさんはこのように語りました。
ドゥンラム村の古い家
一方、ドゥンラム村の伝統的食文化も独特のものです。村で日本人ボランティアをしているアイコさんはこの村のお餅がお気に入りです。
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「ドゥンラム村に初めて来た時、地元の住民は観光ガイドができませんでしたが、現在、彼らは観光客を案内することができるようになりました。ドゥンラム村にはベトナムの伝統的建築様式により建てられた家屋がたくさん残されています。特に、村のお土産に深い印象を持っています。地元住民の調理はうまいです。私は落花生を飴で固めた、ベトナムのお菓子Keo Lac(ケオラック)やもち米、ショウガ、ピーナッツなどを材料に手作りのお菓子Che Lamが大好きです」
日本人ボランティアのアイコさんはこのように語りました。
首都ハノイから日帰りで行ける伝統的職業村としてあげられるのはトゥンチン県ハータイ村の螺鈿細工村、ブービン竹・籐細工村、ハードン絹織生産村などです。ベトナムのそれぞれの村は独自の魅力があり、観光客はそれらを堪能することでしょう。