ハノイの前身・タンロン地区の史跡ラックティ集会所

(VOVWORLD) -この集会所は11世紀末から12世紀初頭まで北方からの侵略者を打ち破った戦いに大きく貢献した高官の一人トゥ・ヒェン・タイン将軍が祀られています。

ラックティ集会所は千年の歴史を誇るハノイの古い集会所の一つです。この集会所は11世紀末から12世紀初頭まで北方からの侵略者を打ち破った戦いに大きく貢献した高官の一人であるトゥ・ヒェン・タイン将軍につながるものです。

ハノイの前身・タンロン地区の史跡ラックティ集会所 - ảnh 1

ラックティ( Lac Thi) という集会所はハノイ郊外にあるタインチ県ゴックホイ村ラックティ集落に位置しています。この集会所は11世紀末から12世紀初頭まで北方からの侵略者を打ち破った戦いに大きく貢献した高官の一人トゥ・ヒェン・タイン将軍が祀られています。

生前、トゥ・ヒェン・タインはラックティ集落出身の娘と結婚していましたが、二人の死後、村人は夫婦の恩を偲び、17世紀ころに、この集会所を建てました。

そして、1789年、当時の王様であるクアンチュン王が北方からの侵略者である清朝との戦いでは、この集会所がクアンチュン王の兵士の重要な集結拠点となりました。

これを基礎に、クアンチュン王はタンロン城に向かって、同年の旧正月テトの5日目にタンロン城を解放しました。

また、かつてのフランス植民地主義者との戦いでは、この集会所は革命の幹部の隠れ場所でした。ゴックホイ村の指導者の一人グェン・ヒュ・タイさんは次のように語りました。

(テープ) 

「ラックティ集会所が国の遺跡として認定されました。この遺跡は地元の愛国伝統を表わしています。ゴックホイ村は若者に対し、常に地元の革命の伝統を宣伝、教育しています」

ラックティ集会所は三関門、井戸、前堂、後宮から構成されました。集会所で龍、鳳凰、桃の花などが見事に彫刻されています。

近年、タインチ県とハノイ市の行政府の関心と地元の寄付により、ラックティ集会所が立派に再建されました。また、地元の行政府は地元にある文化歴史遺跡の保存とその価値の発揮に配慮しています。ゴックホイ村人民委員会のグェン・ゴック・キェウ( Nguyen Ngoc Kieu) 委員長は次のように語りました。

(テープ)

「ラックティ集会所を保存するため、毎年、仏教協会や各村の人々と協力して、この集会所の改修、手入れに参加します。また、この集会所を昔のままの姿で保存するため、改修する前に、地元の住民と関係各機関の意見を求めました」

現在、ラックティ集会所では封建時代からの多くの対句を保存しています。この集会所は1990年、文化歴史遺跡として認定されました。


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