バーベー国立公園・バクカン省における魅力的な観光地
ベトナム北部にあるバーベー ( Ba Be) 国立公園はバクカン省バーベー県に位置しています。美しい自然風景と多様な生物が豊かなこの国立公園は国内外の観光客にとって魅力的な観光スポットとなっています。
(写真:lukhach24h.com)
ハノイからクルマでおよそ3時間北上するとバクカン省の省都バクカン市に到着します。さらに、50キロ行くとバーベー国立公園に到着します。総面積7610ヘクタールのこの国立公園は石灰岩にある常緑樹林と山岳湖という生態系の特徴があります。
2004年、この国立公園がASEAN=東南アジア諸国連合の自然遺産として認定されました。バーベー国立公園のファム・バン・チ( Pham Van Chi) 副園長は次のように語りました。
(テープ)
「バーベー国立公園は2011年、ユネスコ=国連教育科学文化機関はバーベー国立公園を「ラムサール条約登録湿地」として認定しました。このような特別な価値があるこの国立公園は毎年、国内外の多くの観光客を集めています。毎年、この国立公園を訪れる観光客は延べ6万人にのぼっています。この国立公園の潜在力を活用するため、私たちは観光活動で、各旅行会社と連携しています。
現場の音
(写真:thuonghieuvietnoitieng.vn)
バーベー国立公園を探検する時最も便利な移動手段はバイクです。まがりくねった 道をたどるのは本当に面白い体験です。バーベー国立公園の門を抜けて、まっすく行くとバーベー湖に着きます。これはバーベー国立公園の中心部です。バーベー県人民委員会のカオ・ミン・ハイ ( Cao Minh Hai) 委員長は次のように語りました。
(テープ)
「バーベー県には国家の特別遺跡として認定されたバーベー湖があります。これはバーベー県の観光発展に重要な意義を持っています。バーベー湖には数多くの洞窟があり、観光客を引き付けています」
バーベー ( Ba Be) 湖はバーベー国立公園の範囲内に位置し、ベトナムで最も大きな山岳湖であり、世界で最も大きな湖100箇所の中の一つです。1995年、アメリカで開かれた世界湖沼会議でバーベー湖は世界で保護すべき湖20ヶ所の中の一つに選ばれています。バーベー湖は50種類の淡水魚が生息する地であり、その中には、稀少なものがあります。
現場の音
バーベー湖を探検するため、エンジン付ボート、あるいは、小船に乗っても大丈夫です。この湖の透明度は高く、湖畔に生い茂っている木々は観光客に深い印象を与えることでしょう。
バーベー国立公園にはバーベー湖の他、プオン鍾乳洞、ダウダン滝などの景勝地もあります。また、この国立公園には豊富な動植物に恵まれています。特に、ここにはベトナムを始め、世界の絶滅のおそれのある動物をリストアップした「レッドリスト」に記載されている動植物もあります。
また、この国立公園には182種類の蘭の花があり、国内外の科学者は「これはベトナムだけでなく、東南アジア地域でも蘭の花の中心地」と評しました。先ほどのバーベー国立公園のファム・バン・チ( Pham Van Chi) 副園長はさらに次のように語りました。
(テープ)
「バーベー国立公園の特別な生態系の保護とその潜在力を活用するため、私たちは様々な対策をとっています。その中で、環境衛生活動を行ったり、この公園の価値をピーアールするため、周辺の学校の生徒を対象に絵描きコンクールを行ったりしています。」
現在、バーベー国立公園をベトナムの第一の生態観光地にするため建設中です。特別な生態系と地元にある多くの特産品があるこの国立公園は国内外の観光客に魅力的な観光地となっています。