フンイェン省のシックダン地区の文廟はフンイェン省フンイェン市ラムソン地区シックダン村に位置しています。この文廟は１５、１６世紀に建立され、１９世紀に改修されました。この文廟は封建時代の科挙試験が行われた場所でした。シックダン村の文廟はベトナムに残る6ヶ所の文廟の一つで、ハノイにある文廟・国子監に次いで、最も古い文廟です。

雨あがりのシックダン村の文廟は濡れた雰囲気の中で、この20年間、ドイツに在住していたある女性であるダオ・タイン・トゥイさんはハノイに住んでいる妹と一緒にシックダン村の文廟に戻りました。彼らはシックダン村に幼いころを過ごしました。トゥイさんの話です。

（テープ）

「私達姉妹はハノイに生まれましたが、祖父母はこのシックダン村に住んでいます。小さい頃、よくこの村を訪れ、遊びました。私たちはこのシックダン文廟のすべてのところへ行きつくしました。」

シックダン文廟の敷地の総面積は6000平方メートルで、その中で、中には、三関、鐘楼、本殿、塔などがあります。シックダン文廟の観光ガイドは「現在、シックダン文廟は昔のままの姿が保たれている。これはフンイェン省のシンボルである」と明らかにし、次のように説明しました。

（テープ） 

「三関は2階建てで、8つの屋根があります。この建築様式は地元の人々が幸福で豊かな生活への願いを示しています」

この文廟は中国の孔子の師やチューバンアンというベトナムの有名な教育学者を始め、儒教の先祖を祀っています。先ほどのシックダン文廟の観光ガイドはここに建立された石碑について、次のように説明しました。

（テープ） 

「シックダン文廟にある8基の石碑は1888年に、そして、最後の1基が1943年に建てられました。これらの石碑は封建時代の科挙試験に合格したフンイェン省出身の228人の中の168人の氏名、出身地、役職を記載しています。封建時代に、ベトナム全国には2898人の合格者が居ましたが、フンイェン省はその10分の１を占めました。」

20年ぶりに故郷へ戻ったトゥイさんは「時は経ちましたが、このシックダン文廟が昔のまま保存されていることを嬉しく思いる。」と語りました。